アニメ「ダンダダン」第18話の“お囃子(はやし)”シーンに著作権侵害の可能性が浮上した。ロックグループ、X JAPANのリーダーであるYoshikiさん(@YoshikiOfficial)が8日、X上で指摘した。
ダンダダンの18話「家族になりました」は、「邪視」という怪異に身体を乗っ取られた主人公の幼なじみを助けるために“お囃子”でお祓(はら)いをするというストーリー。どこかで見たようなビジュアル系ロックバンド「HAYASii」が登場し、ヘッドバンキング必至のハードなお囃子を奏でる。
Yoshikiさんは「最初これを知った時は、なんだか面白くて笑っていたら、弁護士達からも連絡がきた。著作権侵害の可能性があるとのことで、どうなるのだろね」と報告。さらに「みなさん、この手のものは、多分先に関係者へ連絡した方がいいみたいだよ……」と注意喚起した。
またYoshikiさんは別の投稿で「紅」の著作権を管理しているのはソニーミュージックパブリッシングであること、作曲者であるYoshikiさん自身も曲を使用するために許可を得ることがよくあることを記している。
ダンダダンのアニメ公式サイトによると、お囃子は「Hunting Soul」という楽曲で、作詞・作曲・編曲を永井聖一さん、プロデュースを牛尾憲輔さんが担当。ギター演奏はマーティ・フリードマンさんなど「かなり気合を入れて制作した楽曲」(アニメ公式サイト)。Netflix配信の海外版では英国のメタルバンド、ドラゴンフォースのマーク・ハドソンさんがボーカルを担当している。
日本語版のボーカルを担当した谷山紀章さんのコメントには「オマージュやパロディーってやる側がヘラヘラやっちゃうと、受ける側には伝わっちゃって醒めるんですよね」とあり、オマージュやパロディの要素が含まれるのは確か。ただしソニーミュージック側がどこを問題視したかは明らかになっていない。
ダンダダンは、龍幸伸さんの漫画を原作とするオカルティック怪奇バトルアニメ。霊媒師の家系に生まれた女子高生・綾瀬桃(モモ)が、同級生でオカルトマニアの高倉健(オカルン)をいじめからかばったことをきっかけに怪奇の世界へ足を踏み入れる。原作コミックスは累計発行部数1000万部を突破し(2025年4月時点)、アニメも国内外で高く評価されている。
海外でくすぶり続ける「ダンダダン黒人化問題」 何が起こっていたのか? ゲーム好きマンガ家の考察
ソニーとバンナムが戦略的提携 アニメ中心にIP戦略を共同で推進
アニメ公式サイトがいつの間にか“オンカジ誘導サイト”に変わっていた? 事務所「すでに対応をお願いしている」
Twitter Japanが社名変更、「X Corp. Japan」に
YOSHIKI氏、イーロン・マスク氏に「“X JAPAN”の名称で争いたくない」 Twitter改名騒動にコメントCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR