ライフスタイル商品を大幅に拡充しているXiaomiが、6月にパーソナルケア製品群5製品を発売した。スマートフォンのイメージが強い同社だが、なぜ「髭剃り」や「鼻毛カッター」といった製品を展開するのか。その狙いと発表後の反響について、プロダクトプランニング本部の安達晃彦本部長に聞いた。
──今回のパーソナルケア製品群の反響はいかがでしたか?
安達氏:正直、反響は結構大きかったです。Xiaomi Smart Band 10も同時発表だったので、お客様にとっては情報量が多かったかもしれませんが、3つの軸で迎え入れていただいたと感じています。
一つ目は「Xiaomiがこんなの出すのか」という驚き。スマートフォンのイメージが強い方にとっては、髭剃りや鼻毛カッターは意外だったようです。
二つ目は「Xiaomiの本国の製品がやっと日本にきた」という声。特に鼻毛カッターは、個人輸入で購入されていた方や、出張時のお土産として手に入れていた声が多かったんです。小さいので持ち運びしやすく、AC電源ではなくUSB充電なので海外でもどこでも使いやすいという利点があります。
三つ目は、昨年8月からのライフスタイル商品拡充によって「Xiaomiが何をしてるんだろう」という期待感が高まっていたこと。実はこの拡充は、Xiaomiストアのオープンに向けた準備でもありました。好意的にいえば「いい意味で期待を裏切るXiaomi」という評価をいただいています。Xでも定期的に「#シャオミなにしてんの」で盛り上がったりしていますね(笑)。
──Xiaomiの製品戦略について教えてください
安達氏:はい。中国のXiaomiストアを見ると、本当に半径3mぐらいの身の回りにあるものは何でもあるという状況です。朝起きてから夜寝るまでのライフスタイル全体をXiaomiでカバーしていく。お客様の毎日をサポートするパーソナルケア製品も、そうした戦略の重要な一部なのです。
──今回、「鼻毛カッター」という日本語の製品名を採用されましたが、ネーミングに苦労はありましたか?
安達氏:これは結構議論になりました(笑)。オリジナルの中国語名をそのまま持ってくるかどうかは、我々がいつも悩むところです。モバイルバッテリーなんかは、出力と容量で製品名が構成されているのでそのまま使えますが、今回のパーソナルケア製品の中には製品名を一目見ただけでは機能が分からないものもあります。
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