安達氏:もともとの製品名である「ノーズヘアートリマー」という表記だと、日本人にはすんなり理解されない可能性があって、ちょっと違うかなと。それで素直に「鼻毛カッター」にしました。
「ポータブルブレンダー」についても、「小型ミキサー」とするよりも、スタイリッシュさを表現するためにカタカナ表記にしています。こういった製品名の検討も、マーケティングチームと一緒に本社と相談して決めています。
──デザインについてはいかがですか?
安達氏:Xiaomi製品全般にいえることですが、スタイリッシュでシンプルなデザインバランスを心がけています。特に今回のパーソナルケア製品では、Xiaomiのロゴがなかったり、ロゴが控えめだったりして、生活になじむデザインを重視しています。製品を見ただけでは何の機能を持っているのか分かりづらいこともあるので、名前でしっかり機能性をお伝えしたいと考えています。
──価格設定についてはいかがでしょうか?
安達氏:鼻毛カッターが1680円、髭剃りが2780円、電動歯ブラシは銅不使用・抗菌ブラシの上位モデルでも3580円など、衝動買いやちょっとしたギフトにもちょうどいい価格設定にしています。
安達氏:これは2018年にハードウェアの利益率を5%以上取らないと宣言している我々Xiaomiの基本方針に基づいています。大量生産によるスケールメリット、グローバル展開によるソフトウェアの効率化なども価格には影響しています。
さらに、いわゆるセレブリティを使った大規模なマスメディア広告はほとんど行わず、ソーシャルメディアを通じてお客様に直接商品の良さをお伝えするという手法を取っています。これも効率的なコスト管理につながっています。
販売もECを中心としていますし、まだ日本には2店舗ですが、Xiaomiストアと通じて、お客様に直接商品を提供するという形を取っています。さきほどの髭剃りなどは、髭が濃いみなさんには物足りなくなる部分もある製品ではあるので、ぜひXiaomiストアでご確認いただけるとありがたいです。
──なぜ、そこまでしてXiaomiは安価に商品を提供するのですか?
安達氏:「Innovation for everyon(あらゆる人々にイノベーションを)」という企業理念のもと、お客様に対して基本的に大きな利益を乗せないで提供しています。それを象徴するものとして、我々には社員割引制度がないんです。というのも「社割するほどそもそもの利益がない」という状況ですし、別の言い方をすれば、もう既に社割のような価格でお客様提供しているような感じになっているんです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR