その意味で印象的だったのは「必要なければスマートフォンに無理やりつながない」という設計姿勢だ。IoT化が進んでいく中でも、何でもスマート家電的にするのではなく、本当に付加価値になる場合のみスマートフォンとの連携機能を搭載する。この必要ないものはバッサリカットするという感じが、Xiaomiの製品に一貫性をもたらしているのだろう。
また、社員割引制度がないという話も象徴的だった。利益率5%制限という企業方針が単なるスローガンではなく、実際に徹底されていることを物語っている。
パーソナルケア製品群の展開も、単なる事業拡大ではなく「半径3m」の生活空間をトータルでサポートするという一貫したビジョンに基づいている。スマートフォンは数年に一度の買い替えだが、こうした日用品があることで、ユーザーとの継続的な接点を維持できる。これは長期的なブランド戦略として非常に理にかなっている。
Xiaomiの成功の理由は、最先端技術の追求や、圧倒的な低価格で語られることが多い。しかし、それだけではなく、ユーザーの等身大のニーズに応え「ちょうどいい」を実現しているからこそ、気づけば周辺がXiaomiのだらけということになっているのだ。
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