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360度カメラ界にやってきた“大型新人”の実力は? 「DJI Osmo 360」を夏のサイクリングで試してみた(2/4 ページ)

» 2025年08月29日 17時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

「1億2000万画素」の威力

 魅力は8Kだけではない。X4/X5の7200万画素にも驚いたが、ついに“億超え”で静止画が撮れるようになった。以下に比較を置いているが、僅差ではあるものの、X5では判別が難しい文字盤の数字もOsmo 360では読みやすくなっている。正直ここまでクロップすることはないだろうが、例えば集合写真をOsmo 360で撮っておけば、あとは引きでも寄りでも自在に構図を決めて書き出すことができる。

(クリックで拡大)1億2000万画素で撮影した「Osmo 360」の作例(4Kで書き出し)
(クリックで拡大)柱部分をガッツリクロップしてみた。漢字は一部潰れてしまっているが、何と書かれてあるか判別はできる
(クリックで拡大)7200万画素で撮影した「Insta360 X5」の作例(4Kで書き出し)
(クリックで拡大)こちらも同様にググッとクロップしてみた。こちらは数字も一部判別しづらくなっている。僅かだが、画素数分の差はあるようだ

 360度カメラではおなじみになった“消える自撮り棒”(インビジブルセルフィースティック)にも対応する。アドベンチャーコンボには1.2mのセルフィースティックが付属するが、オプションで2.5mのセルフィースティックも用意されており、まるでドローンのような高い視点の写真/動画を撮ることもできる。

(クリックで拡大)アドベンチャーコンボに付属する1.2mのセルフィースティックで撮影(4K書き出し)
(クリックで拡大)イレギュラーな使い方なので自己責任だが、1.2mのセルフィースティックに、オプションの「Osmo 2.5m エクステンデッド カーボンファイバー セルフィー スティック」を組み合わせてみた作例。しなりで手元付近の棒が一部見えてしまっているが、より高い視野で撮影できる(4K書き出し)

 ただ、レンズの端付近では、被写体の輪郭に色収差(被写体の輪郭に色のにじみが出る現象)が出てしまう場合もあった。描写も中心部分と比べて幾分か甘くなる。高画素ゆえレンズの限界も出やすいのだろう。とはいえ、かなり拡大して判別できるレベルなので、通常使用であれば気になることはないだろう。

(クリックで拡大)先ほどの橋での作例を極限までクロップしたもの。さすがにここまで拡大することはないだろうが、太陽に照らされているからか、葉や枝の周囲に色収差が出ている

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