夜は高画素カメラの苦手な分野だ。撮ってみるとやはりノイズが盛大に出てしまい、ディティールも悪化する。その時は、3200万画素モードに切り替えることをおすすめする。おそらく4つの画素を1つの大きな画素に統合する「ピクセルビニング」を採用しているのだろう、解像度は落ちてしまうが高感度でもノイズが少なくなり、モヤがかかったようなディティールも改善した。
なお、夜を高画素で撮る手段が無いわけではない。マニュアルモードで感度を最大ISO3200(通常は最大ISO1万2800)に抑え、露出をマイナス1にすることで、より手ブレにシビアになるものの、ギリギリ手持ちで撮影できた。少しカメラの知識が必要になるが、三脚などを使って固定し、感度をさらに落とせば、よりクリアな1億2000万画素写真が撮れるはずだ。
夜の動画撮影も見ておこう。Osmo 360には通常の動画モードに加え、「Super Night」モードが用意されている。高感度撮影時のノイズを減らしてくれるもので、通常の動画モードよりも比較的スムーズな仕上がりで撮影することができた。ただしSuper Nightも万能ではなく、街灯があまりないシーンではさすがにノイズが多くなる。
また、EIS(電子式手ブレ補正)の宿命か、夜はシャッタースピードの関係で「像ブレ」が出てしまう。これを抑える「アンチモーションブラー」機能も用意されているが、露出が下がりフリッカー防止機能も効かなくなる。こうした機能を使わずに撮影したい時は、カメラを極力揺らさないのがキレイに撮るためのコツだ。
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