米SpaceXの衛星通信サービス「Starlink」に、「スタンバイモード」が加わった。解約せずにサービスを一時的にストップできる「一時停止サービス」がアップデートされたもので、現行と異なり月額730円が発生するものの、無制限の低速データ通信が使えるようになるという。
スタンバイモードでは、約500kbpsで通信できるとされており、緊急メッセージの送受信、Starlinkソフトウェアのアップデート、デッドゾーン(携帯電話の電波が届かない圏外エリア)での再アクティブ化が簡単に行えるという。対象プランは、ROAM、ホーム、ローカル優先、グローバル優先プラン。スタンバイモードの設定・解除はStarlinkの公式サイトで行う。
米国では13日(現地時間)ごろから、日本では20日ごろからメールでユーザーへの告知が始まっており、案内によると一時停止中のユーザーは9月20日までにスタンバイモードへ移行するよう呼び掛けている。それ以降は一時停止中のサービスラインを解除するとしている。
これまでの一時停止サービスは、再開するために別途ネット回線が必要だったが、スタンバイモードは回線がアクティブなため、デッドゾーンを意識することなく高速プランに切り替えることができる。その一方で、通信できない代わりに無料でアカウントを維持できた現行の機能は廃止となるため、Starlinkを全く使用しない時でも月額費用が発生してしまうと、海外では否定的な声も出ている。
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