クラウドファンディングサイト「Makuake」に“YASHICA”ブランドのレトロ一眼レフ風デジタルカメラ「FX-D」シリーズが登場した。フィルム巻き上げレバーやダイヤル操作といったアナログな動作まで再現している。
FX-Dという型番は「Film Experience in Digital」(デジタルで味わうフィルム体験)というコンセプトを表現したもので、「YASHICA FX-3」(1979年)のオマージュとなっている。
その名の通り、フィルムカメラの操作性を再現した「フィルムシミュレーションモード」とデジカメの利便性を享受できる「デジタルモード」を搭載。巻き上げレバーを引くとフィルムシミュレーションモードに切り替わり、UIもレトロなフォントに変化。レバーはシャッターを押す度に引く必要がある。
フィルムシミュレーションモードでは、YASHICAブランドで販売している銀塩フィルム「Ruby 60s」「B&W 400」など6種類を、本体左側の専用ダイヤルで切り替えながら撮影できる。撮影した画像を編集、共有できる「YASHICAアプリ」(iOS、Android)にも対応した。
ラインアップは、有効1300万画素で光学3倍ズームを備えた「FX-D 100」、有効5000万画素に固定単焦点レンズを組み合わせ、光学手ブレ補正を備えた「FX-D 300」、FX-D300に電子ビューファインダーを追加した「FX-D S300」の3モデル。いずれもレンズ交換は不可。FX-D 100のみマニュアルフォーカスにも対応する。
ヤシカは、1949年に長野県諏訪市で創業した光学機器メーカー。一時はカメラの売り上げで国内トップに立ったものの、1975年に経営破綻し、後に京セラが吸収合併。京セラは2007年まで「Yashica」ブランドを使っていたが、カメラ事業から撤退した際に商標権を香港のJNCデイタム・テック・インターナショナルに売却している。
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