大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は8月28日、パビリオンの当日予約を目的にした「自動で過度なアクセスを試みるツール」により、8月26日にサイト運営が妨害されたとして、ツールを使ったユーザーIDとチケットIDの利用を停止したと発表した。
万博では、パビリオン入場の事前予約と当日予約が可能だが、それぞれ競争が激しく、予約が取りづらい状況が続いている。
当日予約は、ランダムにキャンセルが出たり、所定の時間に一定数が開放されることがあるあるため、予約サイトのリロードを高速に繰り返すことで空いた枠を狙い、空きを見つけたらすぐに予約を取る――という争奪戦になっている。
多くのユーザーがサイトを手動でリロードしているが、サイトを自動で高速リロードし、予約枠が出たら自動で確保するツールを一部のユーザーが利用しており、これがサイトに負荷をかけている。
協会は今回、26日の当日予約枠について、こうしたツールを利用した人のIDを利用停止にした。「今後もサイトの運営が妨害される事象を確認した場合、万博IDやチケットIDの利用停止処理を行ったうえで、必要に応じてしかるべき対応を行う」としている。
ただ、3日前予約や来場予約など、他の予約枠でも同様なツールが出回っている。また、10月13日の閉幕も近づいており、「協会の対策が遅すぎる」という声も出ている。
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