東京は6月末から7月初めにかけて灼熱の日々が続いた。そんな先週のアクセストップは、「着るペルチェ水冷」こと水冷ベスト「ChillerX」のレビュー記事だ。まるでPCガジェットのような水冷ユニットを背負い、冷却パッドで体を冷やす仕組みらしい。
公開された8日の東京の最高気温は35度超。「秋を感じた」という表現にグッと心をつかまれたが、見た目も重さもお値段(3万9900円)もなかなかヘビーそうである。ドラえもんの「エアコンスーツ」みたいに、快適な温度を保てる軽い服にはやく登場してほしい。
集計対象期間外だが先週は、大阪万博のデジタルチケット予約サイトが「不正行為」防止に乗り出したという記事もよく読まれた。
来場の3日前の午前0時からスタートする「空き枠先着予約」(通称3日前先着)の“裏技”として、URLの一部を手動で書き換えて通常より早くアクセスして予約を試みる、といった「不正行為」があり、これに対策したようだ。
「不正」に「対策」することは必要かもしれない……が、そもそも、先着順という仕組み自体に問題があると筆者は思う。予約を希望する人に対して枠が少なすぎるうえ、アクセス殺到によりエラーが頻発し、ほぼ予約できないらしいからだ。
万博は毎日、10万人以上が参加するイベントだ。うち数万人が来場3日前の先着予約を試みるからアクセスが殺到するのは当然。みんな、1時間以上前からアクセスを試み、0時前には数万人が並ぶという。ようやく0時になったと思ったらエラーが頻発。すぐに予約が埋まってしまうそうだ。
筆者はこの夏、3回目の万博に行く予定だが、3日前先着はハナから諦めている。そもそも午前0時はふだん、子どもと一緒に寝ている時間だからチャレンジそのもののハードルが高すぎる。
7日前予約や2カ月前予約は抽選制なのだから、3日前も抽選にした方が公平だろう。開幕当初からそういう声は出ていたが、変わる兆しはない。
運営側にも事情はあるだろうが、チケット予約システムに関しては(3日前先着以外も)不満だらけのまま終わりそうだ。
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