大阪・関西万博を運営する2025年日本国際博覧会協会は7月10日、デジタルチケット予約サイトにおける不正行為を防止するため、「予約・抽選」機能のセキュリティ強化を実施していると発表した。不正行為を検知した場合は「不正なアクセスです」と表示し、強制的にログアウトさせる他、該当するチケットIDを無効化する場合があるとしている。
XやYouTubeなどでは6月頃から、予約サイト上で行える「3日前空き枠先着予約」に関して、URLの一部を手動で書き換えることで、通常より早くアクセスし予約を試みる手法が「裏ワザ」として広まっており、万博協会の対応をこれと絡めて語るSNS投稿なども見られる。なおITmedia NEWSが万博協会に背景について問い合わせたところ、「セキュリティ上の観点から回答できない」との返答だった。
協会は、予約サイトの利用規約で「不正アクセスをし、またはこれを試みる行為」「本サイトの運営を妨害するおそれのある行為」「不正な目的を持って本サイトを利用する行為」などを禁止事項として定めている。違反行為が確認された場合は当該サイトの利用を制限できるとしており、今回の発表でもこの方針を明示した形だ。
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