独DeepLは9月3日、企業向けのAIエージェント「DeepL Agent」を発表した。人間と同様に仮想キーボードやブラウザを操作し、既存システムを横断しながら業務を遂行するもので、営業や財務、マーケティングや人事などにおける利用を想定する。現在は一部の顧客向けにβ版を運用中で、数カ月以内に一般提供を始める見込みだ。
事務職や専門職における、煩雑かつ反復的な作業の効率化を目的に開発したもので、翻訳やライティングに活用可能。翻訳やライティングなど、同社の主要領域で培ってきた言語AI技術を基盤とし、自然言語による指示に応じて、文脈の理解をはじめとした複雑な多言語業務に対応するという。
用途は言語関連にとどまらず、営業チームでのインサイト抽出、財務部門での請求書処理、ローカライズ業務での翻訳や承認作業など、幅広い場面での活用を想定。DeepLのステファン・メスケン氏(チーフサイエンティスト)は「使えば使うほど、各ユーザーのニーズや日々の業務によって最適化されたサポートが可能だ」とアピールする。
セキュリティ面では、EUのAI規制法などの国際基準に準拠。管理者や経営層が出力を直接管理できる機能も導入しており、業務のリアルタイム監視や操作の一時停止機能、承認オプションなどを備えるとしている。
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