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6年半の進化、「RICOH GR IV」は最強のスナップシューターかも(1/3 ページ)

» 2025年09月07日 14時51分 公開

 発売日が9月12日に決まった「RICOH GR IV」。先代「GR III」から6年半ぶりとなるフルモデルチェンジで、その人気ぶりは抽選販売が実施されることからも分かります。私も先行体験会に参加してきたので、その模様をお届けしたいと思います。

 GR IVの登場は、GRシリーズにとって特別な意味があります。1996年に発売されたフィルムカメラ「RICOH GR1」から数えて約30年、そして2005年にデジタル化した「GR DIGITAL」の発売からちょうど20年という記念すべきタイミングでの新モデル登場となります。

上が「GR IV」、下は初代「GR DIGITAL」。20年を経て、APS-Cセンサーを搭載しながらほとんど同じサイズになった

 実際に手に取って感じた第一印象は「持った瞬間にGR IIIとはぜんぜん違うことが分かる」「とにかくGRがよりGRらしくなった」というもの。単なるスペックアップにとどまらない、GRという唯一無二のカメラが持つ哲学の深化についてお伝えしたいと思います。

持った瞬間にGR IIIとはぜんぜん違うことが分かる

 GRシリーズの魅力は、そのコンパクトなボディに凝縮された高性能にあります。今回のGR IVを実際に手に取って感じたのは「持った感はAPS-Cになる前のGR DIGITALにかなり肉薄する」という、懐かしくも新しい感触でした。「そうそう、このサイズこそGR」ということです。

 とくに私のように手の小さい者には、この変化は本当にありがたいものでした。その薄さのおかげで、片手で使っていても、画面の真ん中まで余裕で親指が届くのです。これは少しAFポイントを変えたいときにとても効果的。GR IIIまでは、そこが少しストレスだったので、楽になったのは実にありがたいです。

グリップの進化。左がGR IV、右はGR III。見た目で大きな差に見えませんが、グリップの深さは持った瞬間に実感できます
薄型化により、私のように手の小さい人手も親指が画面の中央まで余裕で届くようになりました

 さらに、グリップ部分も少し深くなったことで、ホールド感が向上しています。より安定したカメラの保持が可能になり、これも片手で撮影時の安心感につながります。

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