3年ぶり「皆既月食」こんや 太平洋側は東北を除き観測チャンス

[本田亜友子，ITmedia]

　9月8日の未明から明け方にかけて「皆既月食」が日本各地で観測できる。国立天文台によると、日本全国で見られるのは2022年の11月8日以来、3年ぶりという。

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ12」で月食を再現（月は3.5倍に拡大）（出典：アストロアーツ）

　皆既月食は、月が地球の影に完全に隠されて、赤黒く変色した満月が見られる天体現象。9月7日の夕方に昇った満月は、8日午前1時27分に欠け始め、午前2時30分から午前3時53分までは完全に月が地球の影に入る。部分食が終わるのは4時57分という。

　ウェザーニュースによると、東北地方を除いて太平洋側は「バッチリ見える」。天候に恵まれなかった地域では、ネットでの観測も可能だ。

　ウェザーニュースでは月食の様子を8日午前1時20分からYouTubeでライブ配信する。また天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ12」を展開するアストロアーツは、ライブ配信に加えて特設ページを設けて月食のシミュレーション映像なども公開している。

8日午前3時12分ごろの見え方。赤黒く変色した満月が見られる（出典：アストロアーツ）