米Appleが9月9日(現地時間)に発表したiPhone 17シリーズ。日本でも19日に発売予定で、予約注文は12日の午後9時から受け付けが始まる。
Appleは今回、無印のiPhone 17をストレージを256GBに増やしつつ(iPhone 16は128GB)、799ドルという“値段据え置き”でリリースした。米国のインフレやトランプ関税といった逆風の中では戦略的ともいえそうな値付けだ。
ただし円安のため、日本では最も安いiPhone 17でも12万9800円。同じ799ドルだった「iPhone 12」が8万8500円で買えたことを思うと隔世の感がある。
こうした状況を背景に成長しているのが、中古スマホだ。MM総研が7月24日に発表した2024年度の中古スマホ販売台数は、前年比17.7%増の321.4万台。08年に調査を始めて以降、中古スマホ市場は成長基調が続く。
MM総研は「円安や物価高騰が続く中、通信費を抑制しようとする動きが中古スマートフォンの購買意欲にも影響している」(MM総研)として、この傾向は今後も続くと見ている。
では、iPhone 17シリーズの発表を中古スマホ業界はどう見ているのか。携帯電話専門店「ゲオモバイル」を展開するゲオのモバイル販売促進部ゼネラルマネジャー・藤巻亮さんによると、例年、新機種が登場すると旧モデルの売買が活発化するという。
「発表直後は買取が増えるため、中古市場への供給量が一気に拡大します。その結果、型落ちの人気機種は販売価格が数千円から数万円ほど下がるケースが多く、お客様にとって購入しやすいタイミングになります。今年も同様に、新品の高額化と並行して中古市場の需要は底堅く推移すると予測しています」。
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