この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「クラウドインフラ市場、AWS+Azure+Googleの上位3位で65%に。Canalysによる2025年第2四半期の調査結果」(2025年9月21日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
調査会社のシンガポールCanalysは、2025年第2四半期におけるグローバルなクラウドインフラ市場に関する調査結果を発表しました。
同社はIaaSとベアメタル、プラットフォームサービスを総合してクラウドインフラ市場としています。
市場規模は1年前から22%成長して953億ドル(1ドル150円換算で14兆2950億円)。
シェアトップはAWSで32%、2位はMicrosoft Azureで22%、3位はGoogle Cloudで11%。3社合計で市場の65%を占めており、じわじわと、しかし着実に全体に占める上位3社のシェアが上昇しています。
クラウドインフラの需要は主に、AI、レガシー移行ニーズの回復、クラウドネイティブのスケールアップなどにより増加していると分析されています。
そして「AIサービスに対する顧客の需要は、可用性と使いやすさを中心としたものから、柔軟性と目的に合ったモデルの選択をより重視するものへと進化しています」と、CanalysのシニアアナリストであるYi Zhang氏は述べています。
こうした中で、主要3社のAI基盤サービスであるAWS Bedrock、Azure AI Foundry、Google Vertex AIはそれぞれ、高度な推論から低遅延の応答までさまざまな生成AIモデルをサポートしており、それが最近のAIニーズの成長を支えているとしています。
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