OpenAI、ソフトバンクG、OracleがStargateで米国内5データセンター開設へ

[ITmedia]

　米OpenAIは9月23日（現地時間）、米OracleおよびソフトバンクGと協力し、Stargateプロジェクト拡大のため、米国内に5サイトの新しいデータセンターを開設すると発表した。

　これにより、既存のテキサス州アビリーンやペンシルベニア州などのプロジェクトと合わせて、Stargateの計画容量は約7GWに達し、3年以内に4000億ドルを超える投資となる見込みだ。

　OpenAIは、この取り組みにより、2025年末までの達成を目標としていた5000億ドル／10GWのコミットメント達成に向け、大きな前進を遂げるとしている。

　新しい5サイトのうち3サイトは、テキサス州シャックルフォード、ニューメキシコ州ドニャアナ、および後日発表予定の中西部に開設する計画だ。さらに、テキサス州アビリーン近郊に約600MWの拡張も計画中だ。

　さらに、ソフトバンクGとの連携による2つの大型サイトが加わる。1つはオハイオ州ロードスタウン、もう1つはテキサス州ミラムで、いずれも近く稼働開始できる設計になっているという。

　これらの5サイトだけで、今後18カ月以内に少なくとも1.5GWの規模を持つインフラを立ち上げることを見込んでいる。

　新拠点建設により、現地で2万5000人以上の雇用が創出されるほか、関連産業を含め、全国でさらに多くの雇用創出が期待されるとしている。

　OpenAIのサム・アルトマンCEOは発表文で「AIの可能性を実現するには、それを支えるコンピューティング基盤を構築する必要がある。そのコンピューティング基盤こそが、誰もがAIの恩恵を受けられるようにし、将来の飛躍的な進歩を実現するための鍵となる」と語った。アルトマン氏は同日、個人ブログに「AIは基本的人権とみなされるようになる」と書いている。

　ソフトバンクGの孫正義会長兼社長は「Stargateは、ソフトバンクの革新的なデータセンター設計とエネルギーに関する専門知識を活用し、AIの未来を支えるスケーラブルなコンピューティングを提供する。OpenAI、Arm、そしてStargateのパートナーと共に、AIが人類を進歩させる新しい時代への道を切り開いていく」と語った。