NHKが10月1日にスタートした新ネットサービス「NHK ONE」で、アカウント登録に必要な認証コードがGmailなど一部のメールアドレス利用者に届かない不具合が発生していた。
NHKは「多くの方が登録を試みた結果、Gmailにスパムと認定されてた可能性がある」とし、同日にGoogleに照会。10月2日朝に筆者のGmailアドレスで試したところコードが届いており、不具合は徐々に解消しているようだ。
認証コードが届かない問題は主にGmailアドレスで発生。「docomo」「ezweb」のアドレスでも発生していた。届いた認証コードを入力しても登録できない問題も起きていたが、これは解消したという。
NHK ONEは、放送法の改正により、NHKのネット活用が10月1日から「必須業務」に転換したことに伴い始まったサービス。旧「NHKプラス」「NHK NEWS WEB」などのサービスは9月30日に終了し、10月1日にNHK ONEに一斉に切り替わった。
新たな放送法では、受信料を負担せず視聴する「誤受信」を防ぐことが義務づけられており、旧サービスと法的位置づけが大きく異なっている。
例えば、NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」(9月30日に終了)などは、受信契約の有無に関わらず誰でも利用できたが、NHK ONE傘下になったNHKニュースにアクセスすると、「受信契約をお願いします」と表示され、承諾すればコンテンツが見られる仕様に変わっている。
NHK ONEへの切り替えのスケジュールや仕様は、NHKと総務省がやりとりしながら決めている。10月1日にNHKのオンラインサービスの法的位置づけが大きく変わることで、移行期間なく切り替えざるを得ない、という判断をしたようだ。
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