大日本印刷(DNP)とファンタジスタが運営する、海外向けのマンガ配信サービス「Manga Planet」が2026年3月31日にサービスを終了すると発表した。理由の一つに「決済事業者による最近の規制」を挙げており、いわゆる“クレカ表現規制”の影響を受けたとみられる。
運営チームが10月1日に公開したブログ記事によると「決済事業者による最近の規制やオンライン環境の変化など様々な事情により、私たちのチームは継続が困難であると判断した」という。今後は紙版のライセンス事業に注力する考えで、SNSアカウントなどは維持する。
Manga Planetは、日本のマンガを英語に翻訳して配信するサブスクリプション型のサービス。2019年11月から、月額6.99米ドルで提供していた。23年には1週間から1年間までプランを拡充し、一方でボーイズラブ専門サイト「futekiya」との統合などにより作品数を増やした。
しかし今年1月、決済インフラサービス大手の米StripeがR18コンテンツを理由にManga Planetの決済を停止。サブスクユーザーが自動更新を受けられないなどの影響が出ていた。
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