AIスタートアップ企業のオルツは10月9日、元役員たちの逮捕報道についてコメントを発表した。日本経済新聞などは同日、元社長・米倉千貴容疑者や、前社長・日置友輔容疑者など4人が金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたと報じていた。
オルツはこの報道に対して「関係当局による捜査に全面的に協力していく」と表明。「このような事態に至りましたことは誠に遺憾であり、弊社関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
オルツでは7月、提供していた議事録ソフト「AI GIJIROKU」の売り上げのほとんどを循環取引で水増ししていたことが判明。広告会社と共謀し、広告宣伝費などとして資金を支出した後、販売パートナーがオルツにその資金を支払うことで、売上代金を回収していた。この疑惑は4月に浮上し、第三者委員会の報告書により不正会計の実態が明るみに。8月末には東証での上場を廃止していた。
オルツの不正はなぜ起きた? 報告書・元社長の経歴を分析 「AI新興企業は“捕まっていない詐欺師”」と言わせないために
“不正会計”判明のオルツ、上場廃止 終値は5円 時価総額はIPO時の100分の1以下に
売り上げ過大計上のオルツ、上場廃止へ 東証「上場申請書類に虚偽」
不正取引発覚のオルツ、民事再生手続きへ 負債総額は約24億円
“最大9割の売上”を過大計上──「AI GIJIROKU」のオルツ、循環取引発覚 売上高119億円、広告宣伝費115億円を虚偽申告Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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