AIスタートアップ企業のオルツは8月29日、東京証券取引所での株式の取引が終了したと発表した。株価の終値は5円で、時価総額は1億8100万円だった。同社が上場した2024年10月11日の初値は570円、時価総額は190億600万円だったため、当時から100分の1以下に下落した。
オルツでは7月、提供していた議事録ソフト「AI GIJIROKU」の売り上げのほとんどを循環取引していたことが判明。広告会社と共謀し、広告宣伝費などとして資金を支出した後、販売パートナーがオルツにその資金を支払うことで、売上代金を回収していた。25年4月に売上の過大計上の可能性が浮上し、第三者委員会の報告書により不正会計の実態が明るみに。7月末には東証での上場廃止が決定していた。
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オルツの不正はなぜ起きた? 報告書・元社長の経歴を分析 「AI新興企業は“捕まっていない詐欺師”」と言わせないために
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