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プロ野球、CS・日本シリーズで「誹謗中傷検出システム」導入 AIでSNSモニタリング

» 2025年10月10日 19時36分 公開
[ITmedia]

 日本プロ野球選手会は10月10日、選手やその家族に対するSNS上の誹謗(ひぼう)中傷を自動で検出するAIシステムを導入すると発表した。「選手を誹謗中傷から守るための措置」といい、11日に始まるクライマックスシリーズおよび日本シリーズで運用を始める。

photo (出典:日本プロ野球選手会公式Webサイト、以下同)

 導入するのは、英Signify Groupの誹謗中傷検出・通報支援サービス「Threat Matrix」。日本語を含む42言語と絵文字に対応し、主要SNSの投稿を24時間モニタリングする。誹謗中傷に該当する不適切な投稿を自動で検出し、SNS運営企業への通報や削除申請、プロ野球12球団との情報共有、ダイレクトメッセージへの対応、発信者情報開示請求や証拠保全までを支援する。

photo 誹謗中傷検出システムの概要

 選手会によれば同システムは、FIFAワールドカップカタール大会やラグビーワールドカップ2023、テニスの国際大会などでも採用実績があり、英プレミアリーグ・アーセナルFCでは、導入後に誹謗中傷の検知件数が90%減少したという。

 選手会は「昨今のオンライン上での誹謗中傷の急増」を背景に、抑止や啓発、関係機関との連携に取り組んできたという。今後も日本野球機構や12球団と連携しながら誹謗中傷対策を強化するとしている。

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