レンズ一体型カメラ……いわゆるコンパクトデジタルカメラ(以下、コンデジ)が復活しつつあるという話をちょくちょく聞くようになった。今回はその現状を確認しつつ、コンデジ黄金時代をほうふつとさせる高倍率ズーム機を出し続けていたパナソニックの最新機種「DC-TZ99」を触ってみる。
IXYが復活して話題の9月のキヤノンの新製品発表会では、CIPA(日本カメラ工業会)の統計データを元に、市場が上向きになっているというところから始まった。実際にCIPAが後悔している統計データを元に、レンズ一体型デジタルカメラのワールドワイドでの出荷台数をここ10年グラフにしてみたのがこちらだ。
2009〜11年をピークにその後急激に落ち込んだので、24年でちょっと増えたからといって復活しつつあるといえるのか? と思うのだけれども、25年7月までの月ごとの推移がCIPAのWebサイトに出ていたのでそれを見ると、確かに24年より25年の方がすべての月で伸びてる。このままいけば、24年よりさらに増えるのは確実だろう。
復活しつつある、といえるかも。
Vlog仕様の製品(Powershot VやZVシリーズ)も含んでの数字だが、スマホとミラーレス一眼の間を埋める存在としてコンデジに期待しているので気になるのだ。
では、かつての主力であり、コンデジの代表ともいえるコンパクトな高倍率ズームはどうなっているのか。
実はここ数年、キヤノンが「IXY 650m」を発表するまではパナソニックだけが着々とそのコンデジ黄金時代をほうふつとさせる高倍率ズーム機を出し続けていたのだ。
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