その最新モデルが、2月に発売された「DC-TZ99」である。
ベースになっているのは17年の「DC-TZ90」。それが19年の「TZ95」、22年の「TZ95D」を経て、TZ99に至ったのである。
四角くてシンプルなボディにLEICAブランドの30倍ズームレンズを搭載。うにーと伸ばすとここまで伸びる。35mm判換算で24-720mmだ。
高倍率なだけにレンズはちょっと暗めでF3.3-6.4。
イメージセンサーはかつてのコンデジでよく使われていた1/2.3型で約2030万画素となる。
30倍ズームってどんなか。いつものガスタンクで撮るとこうである。拡大して見るとディテールのざらつきはあるけれども、コントラストもあって色や階調は素晴らしい。
24mm相当は現在スマートフォンのメインカメラで使われる画角とほぼ同じ。そこから光学30倍ズームである。
720mmあれば何が撮れるかというと、例えばカワセミである。シャッタースピードは1/125秒。でも手ブレ補正がけっこう強力なのでブレない。
カメラがコンパクトでEVFもないので720mm相当ともなるとちょっと手が動いただけで被写体を見失いがちだが、そのときは「ズームバックボタン」を押す。
すると押している間だけ広角側にズームバックしてくれるのでそれで被写体を中心に置いてまた指を離せばいい。
超望遠系コンデジでは欠かせない機能だ。
望遠端での撮影最短距離は2mなので、ちょっと遠いなと思ってもぐっとズーミングすれば撮れたりするし、ここまで望遠になると背景も大きくぼける。
コンパクトな小さなカメラでここまでの望遠を楽しめるってのが往年の定番高倍率ズームコンデジの楽しさだったのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR