ランサム被害により受注と出荷を停止しているアスクル(東京都江東区)は、10月21日時点でユーザーの元に届いていない注文およびアスクルから発送する商品がキャンセルの対象になると発表した。メーカーからの直送品については出荷可否を確認中で、キャンセルとなる場合は別途案内するとしている。
同日からキャンセル処理を順次始め、処理が完了した注文から順次メールで通知する。案内メールは「info@askul.co.jp」のアドレスから送信する。
利用者は、Webサイトで注文したものについては注文履歴からもキャンセル状況を確認できるが、反映には時間がかかる可能性があるという。
同社は19日、「アスクル」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」など複数の通販サービスにおいて、ランサムウェアによるシステム障害が発生したと公表。受注・出荷・返品・カタログによる申し込みなどの機能を停止し、注文については今後キャンセルするとしていた。個人情報や顧客データの流出を含む影響範囲については、現在も調査中としている。
「お客さまにはご迷惑をおかけしておりますことを重ねてお詫び申し上げます。ただ今、復旧に向けて全社を挙げて対応進めておりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」(同社)
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