ここからは、現在市場で評価の高い生ゴミ処理機を数機種ご紹介します。
「パリパリキューアルファ PPC-51」は、プラントエンジニアリング企業として知られるシマ(香川県観音寺市)のフラッグシップモデルです。乾燥式で、生ゴミを入れるバスケットの容量は約2.8L。運転音を約38dBに抑えたため夜中でも処理できます。「2024グッドデザイン・ベスト100」や「Red Dot Design Award 2025」といった国際的なデザイン賞も受賞しました。直販価格は6万9000円。
パナソニックの「MS-N53XD」は、6L(最大2kg)という容量を持つ乾燥式。約130℃の温風で除菌しながら生ゴミの体積を1/7にします。プラチナパラジウム触媒による脱臭機能や、有機質肥料も作れる独自の「ソフト乾燥モード」も搭載しています。直販価格は11万6600円。欲しいけど高いという方のために定額利用サービスもあります。
ダイニチ工業が11月に発売する「GD-28A」は、業界初のホルダー型でポリ袋を直接取り付けられる最新の生ゴミ乾燥機。手を汚さず生ゴミ処理から廃棄まで完結します。本体はA4サイズのコンパクト設計で、処理時の騒音は36dB、静音モードなら32dBです。他にも、ホルダー型とバスケット型の2つの投入容器が付属したり、汁だれ防止でお手入れを簡単にできたりと、さすが最新型という内容です。直販価格は3万9820円。
韓国Reencleの「Reencle Prime」はハイブリッド式です。約24時間で生ゴミが栄養豊富な堆肥に変化するとしています。最大処理容量1.7kg、消費電力は52W。騒音25db以下の超静音設計で、4層の消臭システム(専用バイオフレーク、高濃度イオン酸化触媒、活性炭フィルター、UV-C脱臭装置)を搭載している点も特徴です。静音性が重視されており、かつ堆肥を活用したい人におすすめ。国内では11万円前後で販売されています。
生ゴミ処理機の良いところは、単に生ゴミの量を減らしてゴミ捨ての作業を楽にすることだけではありません。ゴミから水分が減れば焼却時のコストも下がりますから、自治体による処理負担も軽減されます。だからこそ自治体も助成金を出しているわけです。
一方でユーザーにとっては、これまでに挙げた臭いや処理時の負担減などに加え、単純に“ゴミが減ると気分が良くなる”というのも大事なポイント。さらに家庭菜園が楽しくなったりもするので、生活の質を向上させるための投資といえるでしょう。
ただし、繰り返しになりますが、補助金は予算終了で受付停止となる自治体もあったり、逆に年度によって増額したりする場合もあります。購入を検討するなら早めに情報を集めておくと良いでしょう。
後編では実際に最新機種を使用してみたいと思います。
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