米Amazonは10月30日(現地時間)、第3四半期(7月〜9月期)の決算を発表した。売上高は13%増の1802億ドル、純利益は38%増の212億ドル(1株当たり1.95ドル)だった。なお、この純利益には、米Anthropicへの投資による税引き前利益95億ドルが含まれている。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は1778億ドル、1株当たり純利益は1.57ドル)を上回った。
営業利益は174億ドルで、前年同期から横ばいだった。米連邦取引委員会(FTC)との和解に関連する25億ドルの特別費用と、主に計画的な人員削減に関連する推定18億ドルの退職金費用を除いた場合、営業利益は25%増という計算になる。
アンディ・ジャシー社長兼CEOは発表文で「AIが我々の事業の隅々まで意味のある改善をもたらす中、Amazon全体で引き続き力強い勢いと成長が見られる」と述べた。AWSについては「2022年以来見られなかったペースで成長しており、前年同期比で20.2%に再加速している。AIとコアインフラに対する強い需要が続いており、過去12カ月間で3.8GW以上を追加するなど、キャパシティの増強に注力してきた」と強調した。
同社は29日、AnthropicのAIモデルを実行するためだけに構築されたProject Rainierと呼ぶ110億ドルのAIデータセンターをオープンした。
AWS(Amazon Web Services)の売上高は20%増の330億ドル、営業利益は9%増の114億ドル。AWSの営業利益にも、計画的な役割排除に関連する推定退職金費用が含まれている。
その他の主なサービス別の売上高は以下の通り。
第3四半期末時点の従業員数(請負業者等を除く)は2%増の157万8000人だった。
第4四半期(10月〜12月)の業績見通しについては、売上高が2060億ドルから2130億ドルの間とした(前年同期比で10%から13%の成長)。営業利益については、210億ドルから260億ドルの間とした(前年同期は212億ドルだった)。この見通しには、事業買収、リストラ、法的な和解が追加で締結されないことが前提とされている。
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