米Amazonは10月28日(現地時間)、約1万4000人の従業員を削減すると発表した。この削減は、同社のコーポレート部門全体に影響を与える見込みだ。その内容は従業員に向けて共有したメッセージの中で詳細が明らかにされており、組織全体にわたる組織変更の一環として行われる。
この人員削減と組織再編は、Amazonが「世界最大のスタートアップ」のように運営し、スピードとオーナーシップを推進するための適切な構造を持つという目標を継続するものという。同社は、官僚主義の削減や階層の撤廃を進めており、顧客のニーズにとって最も重要なものに確実に投資するためにリソースのシフトを行っていると説明した。
この再編の主な動機として、AIによる世界の急速な変化を挙げている。この変化に対応し、顧客とビジネスのために可能な限り迅速に行動するために、より少ない階層とより大きなオーナーシップをもって、より引き締まった組織編成を行う必要があるとしている。
このリストラの影響を受ける従業員をサポートするため、同社はほとんどの従業員に対し、社内で新しい役割を探すために90日間を提供する。社内で新しい役割を見つけることができない、または探さないことを選択した従業員には、退職金、再就職支援サービス、健康保険給付を含む移行支援が提供される。
同社は、主要な戦略分野での採用を継続すると同時に、階層の排除と効率性の向上を実現できる場所をさらに見つけることを目指しているとしている。
Amazonは10月30日に第3四半期(7〜9月期)の決算を発表する見込みだ。
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Amazon、1万8000人のリストラを正式発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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