米Meta Platformsは、インターネット上の仮想空間内で経済活動などを行うメタバース事業の予算を最大30%削減する見通し。米Bloombergが4日(現地時間)、関係筋の情報として報じた。
報道を受け、メタの株価は約4%上昇した。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はメタバース事業を同社の優先分野と位置付け、社名もFacebookから変更した。しかし、2020年以降に600億ドル以上を支出し、投資家の不安が高まっていた。
報道によると、メタバースの削減案は2026年に向けた年次予算計画の一部で、先月ハワイにあるザッカーバーグ氏の私邸で一連の会議が行われた。
予算の大幅削減に伴い、早ければ年明け1月にも人員削減(レイオフ)が行われる公算が大きいという。
フーバー・リサーチ・パートナーズのアナリスト、クレッグ・フーバー氏は「遅きに失したが、スマートな動き」と指摘。メタバース事業が「数年前に経営陣が考えていたほど成長していないことは確かで、収益見通しとコストの一致に向けた大きなシフトのようだ」と述べた。
Metaのコメントは得られていない。
Meta、広告復調で2桁台の増収増益 メタバースは赤字だが「全力で取り組む」
Meta、2桁台の増収増益 「AIの進歩が事業全体にプラスの影響」とザッカーバーグCEO
ザッカーバーグがメタバースに全集中する背景を考える
MetaのザッカーバーグCEO、「Apple Vision ProはQuestと方向性が異なる」
「GAFA」は「GAMA」に? Facebookの新社名「Meta」で大喜利状態 「MAMAA」なども登場
Copyright © Thomson Reuters
Special
PR