イタリアの三脚メーカーManfrotto(マンフロット)は、1台でさまざまな撮影に対応できる新モデル「Manfrotto ONE」をリリースした。
もともとManfrottoの三脚は写真用からスタートしているところから、水平調整のためのクランクノブ部分を長く伸ばしてセンターポール化することで、三脚の足で高さを調整しなくてもセンターポールで20cm程度なら高さ調整ができる。
さらにセンターポールを抜いて三脚に対して90度横にして差し込むことで、俯瞰撮影にも対応できるというのがウリである。
Manfrotto ONEはそのセンターポール機構を大きく進化させた。水平を取るにはセンターポールの下にあるクランクノブを回す必要があったが、ONEではそれを廃止して、ヘッド下のレバーでレベリングできるようになった。ヘッドの付け替えもXchangeクイックリリースを採用、リングを回すだけでワンタッチで着脱できる。Sachtlerのaktivシリーズと同じような機構である。
また従来センターポールを抜くには、いったんクランクノブを外す必要があったが、ONEではクランクノブがないので、抜かなくても90度倒せるようになった。
またローアングル撮影の場合、従来モデルは足は開くものの、センターポールが邪魔になってカメラヘッドがいっぱいまで下げられないという問題があった。そこでONEでは、センターポールが途中から横方向にスライドすることで取り外せる機構を備えた。事実上センターポールなしになるので、ローアングル撮影にも対応できるようになった。
またMKONEA-500Xヘッドは、カメラを90度倒して縦撮りにも対応する。従来は別途L字型クランプや「Edelkrone」(エーデルクロン)のFlexTILTといったアクセサリーを併用して実現していた機構が、標準ヘッドだけで可能になっている。
イギリスの名門Vinten(ヴィンテン)は、24年に数年ぶりとなる新ヘッド「Versine 360」をリリースしたばかりだ。そして25年も連続で新ヘッド「Versine 240」をリリースした。
360よりも小型軽量モデルではあるが、最大のポイントはカウンターバランスが0kgから25kgまで調整可能になったことだ。0kgのカメラは存在しないが、数百gしかないアクションカメラやスマートフォンなどを取り付けてもバランスが取れるプロ用ヘッドは、なかなかない。これも時代の要請ということだろう。
また360で好評だった吊り上げ穴や持ち運び時のハンドル穴も引き続き搭載されている。吊り上げ穴は、高所から撮影する際に、先にカメラマンやアシスタントが登り、後から三脚を渡してもらうことになる。ロープなどにつるして引き上げるわけだが、S字フックなどを引っ掛けられる穴があると、安全に引き上げられるわけだ。
またパン棒も非常に短くなっている。以前はスポーツ中継などで微妙な角度調整を行うために長いパン棒が好まれた時期もあるが、昨今はパン棒でカメラを振る際に長いと邪魔だということから、短いものが主流になっている。その傾向に合わせたものだという。
これもカメラやレンズ性能が上がり、ズーム倍率が幅広くなるとともに、AFでどこまでも追えるようになったという背景がある。以前よりも1台のカメラのカバー範囲が広くなったということである。
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