小学館は2月28日、漫画配信サービス「マンガワン」での原作者起用に関する声明を発表した。漫画「堕天作戦」の原作者である山本章一氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され一度連載中止になったにもかかわらず、別のペンネーム「一路一」に変更し、漫画「常人仮面」の原作者として起用したことを認めた。
小学館は「性加害、性搾取、あらゆる人権侵害は決して許されるものではありません」と主張。常人仮面の原作者の起用判断と確認体制に重大な瑕疵(かし)があったため、電子書籍の配信と単行本の出荷を停止したと説明している。
「会社として管理監督責任を問われる重大な事案であり、人権・コンプライアンス意識の欠如があったと認識しております」(小学館)
小学館は再発防止のため、弁護士を加えた調査委員会を設立する。常人仮面の連載開始の経緯や編集者の和解協議を含む関わり方など、事実関係と原因の解明に取り組む。調査が完了次第、内容の報告や厳正な処分、再発防止策の策定・履行をするという。なお、調査委員会の具体的なメンバーについては明かしていない。
「この度の件に関しましては、何よりもまず、被害に遭われた方をおもんばかるべきでした。その心情に寄り添わなかったことを心よりおわび申し上げます。 また、『常人仮面』作画の鶴吉繪理先生、弊社各媒体でご執筆いただいている作家の皆さま、ならびに関係各所の皆さまには、これまでの信頼を裏切り、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げます。 そして、これまで小学館の作品をご愛読いただいた皆さまにあらためておわび申し上げます」(小学館)
マンガワン編集部は27日、「マンガワン」のアプリ上で、漫画「常人仮面」の配信停止に関する声明を発表。同作の原作者である一路一氏の起用判断と、確認体制に問題があったと説明し、謝罪した。しかし、マンガワン編集部の声明では一路一氏がどんな罪で逮捕されたのかなどの説明がなく、ネット上では「説明不足」「再発防止の具体案がない」など、説明責任を果たすように言及する声が多く上がっていた。
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