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「XTuber」を商標登録した──あるVTuber企業の発表が物議 「YouTubeのガイドライン違反では?」 出願経緯を聞いた(1/2 ページ)

» 2026年03月17日 17時58分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 「XTuberを商標登録した」──VTuberに関する事業を展開するPANDORA(東京都渋谷区)の発表がSNSで物議を醸している。同社は3月16日、「XTuber」「クロスチューバー」の2つを商標登録したと発表。しかし、これを見た一部のXユーザーから「YouTubeが公表しているガイドラインに反しているのではないか」という声が上がっている。商標出願の経緯を同社に聞いた。

「XTuber」を商標登録した──あるVTuber企業の発表が物議

 PANDORAの発表によると、XTuberとは「バーチャル(VTuber)とリアル(生身の身体)の垣根を越え、『唯一無二のオリジナル』として活動する次世代型タレントの総称」と説明する。また同社は「このような表現者に対する明確な定義や社会的な位置付けが、業界全体で確立されていない」とも指摘。新しい表現領域を普及するために、XTuberの商標を取得したという(区分は第9類、第35類、第41類、第42類、第43類)。

「XTuber」を商標登録した経緯(プレスリリースから引用

 ただしYouTubeは公式Webサイトで、「YouTuber」「Tuber」という言葉について「YouTubeにオリジナルの動画や音楽コンテンツを制作・アップロードしている人を指す場合にのみ使用してほしい」と呼び掛けている。さらに「『YouTuber』や『Tuber』を使ったり、これらの言葉を含むドメイン名やチャンネル名、商標を登録したりすることは遠慮してほしい」とも記載している。

YouTubeのブランドガイドラインから引用

 PANDORAが取得したXTuberの商標は、「Tuber」という言葉を含むため、このブランドガイドラインに反している。そのためX上では「これ商標取って大丈夫?」「ゆっくり茶番劇商標登録事件みたいな匂いがする」などの意見が相次いでいる。バーチャルと現実の両方で活躍するタレントは先行事例として存在しており、PANDORAの説明は実態に即していないとする声も見られる。

 ITmedia NEWS編集部がPANDORAに対し、YouTubeのブランドガイドラインを認識の上でえ今回の商標を出願したのか聞いたところ「ご指摘のガイドラインにつきましては、当社としても出願前から認識しておりました」と返答があった。

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