海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、スパコン「地球シミュレータ」を使った4月1日時点の予測結果として、今夏にエルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象が同時発生する可能性があると公表した。17日公開の研究者ブログでは「この二つの現象が同時発生した2023年は、日本だけでなく全世界で猛暑になり、世界平均気温が観測史上最高を更新した」と指摘している。
ダイポールモード現象は、熱帯インド洋で数年に一度発生する気候変動現象。「正」と「負」の符号があり、正の場合は熱帯インド洋の南東部で海面水温が平年より低く、西部で海面水温が高くなる。正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると、日本の夏は雨が少なく、気温が高くなる傾向がある。
一方のエルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなる現象。通常は日本に冷夏をもたらす傾向があるが、今回は熱帯太平洋西部の水温が平年より高い“典型的ではない”構造になると予測している。これは23年に発生したエルニーニョと同じだ。
23年は世界的な猛暑となり、世界平均気温が観測史上最高を更新した。JAMSTECは「世界各地に異常気象を起こす熱帯海洋の動向に今後も注意していく必要がある」としている。
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