日立製作所とグループ内で家電事業を手掛ける日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立GLS)は4月21日、家電量販チェーンのノジマに家電事業を売却すると発表した。販売の現場と密接な関係を持つ開発体制を構築し、日立ブランドの家電の価値を高めるとしている。
日立GLSは、2021年にトルコの家電大手、アルチェリクと設立したアルチェリク・ヒタチ・ホームアプライアンス(AHHA)の合弁事業を解消し、国内および海外の家電事業を統合する新会社を立ち上げる。
その上で、新会社の株式の80.1%をノジマが管理する特別目的会社(SPC)へ約1100億円で譲渡。日立GLSも株式の19.9%を保有する。新会社はノジマの連結対象会社となる。
新会社は、アルチェリクが保有していたAHHA株60%を承継し、AHHAを100%子会社とする。一連の資本再編は2027年3月期中に終了させる見通しだ。
ノジマの野島廣司社長は、ノジマが販売の現場で汲み取ったユーザーの声を反映し、製造からアフターサービスまで循環させる体制を構築すると説明。「このビジネスモデルにより、日本の製造業の強みである高品質なものづくりと日立ブランドの信頼性を守り、次世代に継承していく」としている。
日立製作所の網谷憲晴専務も今回の提携を「家電事業を持続的な成長を実現するため」と説明。「日立ブランドの家電の価値がさらに高まっていくと確信している」という。
ノジマは関東を中心に約250店舗を展開する大手家電チェーン。一方で17年にニフティの個人向け事業、23年に携帯販売のコネクシオ、25年にはPCメーカーのVAIOを買収するなどM&Aで成長してきた経緯がある。
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