「Siri AI」の進化に「Geminiそのまま」の誤解――現地取材で見えた“新生Apple Intelligence”の全貌(4/4 ページ)
画像生成など「重いタスク」には利用制限も
他方で、クラウドにあるPCCへの依存度が高まるということは、それだけ運用コストが高くなっていくということでもある。
現状はPCCを使っても、ユーザーが追加費用を支払うことはない。では、第3世代になったらどうだろうか?
基本はこれまでと同じだ。ハードウェアと一体になった体験として提供されるため、PCCを使ったからといって有料になるわけではない。オンデバイスかPCCか、同じPCCでもどのモデルを使うかなどは、基本的には処理負荷に合わせて決まっており、自動的に選択することでコストを最小化する。
ただ、全てが無料のまま、というわけにはいかないようだ。現状細かなプラン情報は公開されていないものの、処理が特に重い画像系タスクについては利用量に上限が設けられるという。
ADM 3 Cloud(Image)は多くの画像処理で使われる。
「iOS 27」は撮影している画角を変える「空間リフレーム」という機能を搭載している。この機能の場合、撮影画像から3D構造を作る部分はオンデバイスで働かせ、その後の画像再構成は、PCC上のADM 3 Cloud(Image)で行う。「Image Playground」の利用も同様に、オンデバイスからPCC上のADM 3 Cloud(Image)に切り替わる。
結果として、画像・ビジュアル系の機能はPCCでの演算負荷が上がるため、使用制限が設定されることになる模様だ。
詳細は不明だが、1日の使用量に上限が設定される。ただし、有料のサービスであるiCloud+の契約者は上限が緩和される形になるという。
どの機能に上限が設定されるのか、上限はどのくらいなのか、iCloud+への契約でどのくらい緩和されるのか、といった点は、後日詳細が発表されることになる。
まずは英語から。日本語もすぐに対応?
最後に「言語対応」について。
第3世代Apple Intelligenceは、まずは英語からスタートする。おそらくはOSの新バージョンが公開される秋には同時に使えるようになると思われるが、文言としては「英語版で年内より」という扱いだ。
そして、他国語版の公開時期は示されていない。日本語も対応に入っているので、対応するかどうかでヤキモキする必要はなさそうだ。
ただ、多言語対応はゆっくりと、というわけではなく「可能な限り速やかに」と考えているようだ。英語からスタートするのはまさに「テスト」としての意味合いが強い。LLMの性質上、多言語への対応は難しくない。少々希望的観測ながら、英語で想定通りの機能が動作していたら、日本語を含む他国語も、さほど遅れることなく対応がスタートするのではないか。そうすると早ければ年内、遅くとも年明け早々には日本語で使えるようになっていることだろう。
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