マイクロソフトの“独占禁止法疑惑”巡り、意見募集開始 公取委が発表
公正取引委員会は、マイクロソフト・コーポレーションと日本マイクロソフト、Microsoft Ireland Operations Limitedの3社の独占禁止法違反被疑行為を巡り、第三者からの情報・意見募集を始めると発表した。
公正取引委員会は3月4日、マイクロソフト・コーポレーションと日本マイクロソフト、Microsoft Ireland Operations Limitedの3社の独占禁止法違反被疑行為を巡り、第三者からの情報・意見募集を始めると発表した。受付は電子メールのみで、提出期限は5月29日まで。
これらの3社は、「Windows Server」や「Windowsクライアント」「Microsoft SQL Server」「Microsoft 365」「Visual Studio」といったソフトウェアやサービスのライセンスを受けた者、または受けようとする者に対し、クラウドサービスの利用に関して独占禁止法に違反している疑いがある。
公取委は具体的に「これらのサービスを『Microsoft Azure』と競合するクラウドサービと組み合わせて利用することを認めない」「競合サービスと組み合わせる場合、マイクロソフトのサービスをAzureで利用する場合よりも、料金が高額になるように取引条件を変更・設定する」などの行為を挙げている。これにより、競合先によるクラウドサービスの取引の獲得を妨げている疑いがある。
公取委はこの疑惑の審査の一環として、第三者からの情報・意見の募集を始める。これは審査の初期段階として実施するもので、独占禁止法の違反行為が存在することを意味するものではないという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Microsoft Build 2026、今年はサンフランシスコで2日間の開催に
Microsoftは年次開発者会議「Build 2026」を6月2日からサンフランシスコで開催すると発表した。会場は旧米軍基地のフォートメイソン。従来のシアトルから“AIの聖地”へ場を移し、サティア・ナデラCEOらが登壇する。基調講演のライブは日本時間の6月3日午前0時からだ。
Microsoft、Xboxのフィル・スペンサーCEO退任へ 後任はAI部門のアシャ・シャルマ氏
Microsoftは、XboxのCEOを務めるフィル・スペンサー氏(58)の退任を発表した。後任にはCoreAI部門プレジデントのアシャ・シャルマ氏(36)が就任する。スペンサー氏はMojangやActivision Blizzardの買収を主導し、事業拡大に貢献した。シャルマ氏は、Xboxの原点回帰を目指す方針だ。
Microsoft、数万年持続するガラスストレージ「Project Silica」
Microsoftは、ガラスストレージ技術「Project Silica」の最新進捗を報告した。石英に加え安価なホウケイ酸ガラスでのデータ保存に成功。フェムト秒レーザーと「Azure AI」を用い、数テラバイトを数万年保持できるとしている。
Anthropic、トランプ政権副首席補佐官やMicrosoftのCFOを務めクリス・リデル氏を取締役に
Anthropicは、元トランプ政権副首席補佐官のクリス・リデル氏を取締役に任命した。同氏はMicrosoftやGMの幹部を歴任し、政府技術の近代化にも携わった経歴を持つ。AIインフラ拡大や国家安全保障が重視される中、同氏の政界・財界における豊富な知見を取り入れ、公共部門との連携とガバナンス体制を強化する。
Microsoft、推論特化チップ「Maia 200」 競合比3倍の性能でGPT-5.2を支援
Microsoftは自社製AI推論チップ「Maia 200」を発表した。TSMCの3nmプロセスを採用し、演算性能はAmazonやGoogleの最新チップを凌駕するとしている。推論の価格性能比を30%改善し、OpenAIの「GPT-5.2」の提供基盤としても活用される。アイオワ州リージョンで稼働を開始しており、順次グローバルへ拡大する。
