バイヤーズガイド（急げ！新卒営業マン　光学ドライブ搭載オールインワンモバイルノートPC編）

　今回は、常時持ち運ぶことを想定、かつメインPCとして使用可能な光学ドライブ内蔵のモバイルノートPCをピックアップする。

　おすすめしたい人はズバリ、新入社員と、営業でPCを利用しているユーザーだ。

　オフィスや自宅では据え置きのデスクトップPC、サブマシンとしてノートPCを、と複数台のPCをすでに利用している人も多いとは思う。しかし、資料ファイルは複数に分けて持ちたくないし、メールが分散してしまうのもイヤだろう。それに、よく使うアプリケーションは決まっているわけで、用途がはっきりしているのであれば、使用するPCはできるだけ1台にまとめておく方が何かと便利なのは言うまでもない。もちろんこれは、社会人だけにあてはまるわけではなく、学生であっても状況は同じはずだ。

　――というわけで、カタログに掲載されている項目はもちろんのこと、先ほど述べた場面を想定して、製品選びのポイントを探っていくことにしよう。

　CPU速度やメモリ、HDDなど基本スペックはもちろん大事なのだが、実はこの「重量」が、かなり重要なポイントになってくる。

　例えばPCのスペック表（下記スペック参照）には本体重量が表示されており、持ち歩きに向くのか、不向きなのかはだいたい想像できる。しかし、PC以外に、カバンそのもの、資料、雑誌、ケータイ、その他雑貨類も追加された重量のものを持たなければならないこと想定すべきだ。購入していざカバンに入れて持ってみてから「あ、結構重いかも……」とあとで気がつくことが意外に多い。

　ちなみに紙類は結構重い。一般週刊誌だと約300グラム、ソフトカバー書籍だと約400グラム、DOS/V magazineなど背表紙付きの大きめな雑誌などは約600グラムもある。資料を多く持ち歩く人は、できるだけ軽いPC、せめて2キロ以下のマシンを選んだ方がよいだろう。

　重量の次はCPU、HDD容量、メモリ容量、液晶サイズ、グラフィックス性能などのPC基本スペックを見ていくことになる。CPUパワーに関しては予算によるのだろうが、Pentium M/1.40GHzほどは欲しいところである。メモリ容量に関しては、多くのモデルで標準となっている256Mバイトではやや不安だ。Windows XPをベースに、実際に使うアプリケーションを快適動作させるためには、512Mバイト以上に増設しておきたい。

　HDD容量に関しては、もちろん多ければ多いほうがよいことは間違いない。動画、音楽データなど比較的サイズが大きいものを扱うと、あっというまに残容量が減っていくのはご存知だろう。それ以外にも、業務上のキモとなる添付データを含んだメールの総サイズもかなり大きくなる。業務の違いによる幅はあるだろうが、ある営業担当者は、1年分のメール総サイズが1Gバイトにもおよんだとのことだ。

　今回のラインアップには、12.1インチから12.1インチワイド、13.3インチ、14.1インチの液晶サイズを持つモデルが存在する。ほとんどは1024×768ピクセル表示対応だが、14.1インチ液晶搭載の製品には1400×1050ピクセルと、かなりの高解像度で表示可能な液晶パネルを搭載するモデルがある。作業領域が広いとそれだけ作業効率も上がるだろう。もちろんパネルが大型である分、重量にも影響してくるのだが、「Let'snote LIGHT Y2」のように、高解像度と軽量化を両立させたモデルもある。

　また、オフにはPCゲームを楽しみたいというのであれば、グラフィックスチップのパワーが要求される。この場合は、MOBILITY RADEON系など、専用3Dグラフィックスチップを搭載するものを選んでおきたい。

　次はオフィスや自宅以外で使用する場合を考えてみる。例えば営業先、外出先だ。営業時には、時としては用意した資料以外のデータをいきなり欲求されることが多々ある。

　そのとき必要なのが、HDDに保存してあるデータでのみであればよいが、Webサイトやオフィス内の共有ディレクトリ、またはサーバにアクセスする必要があれば、それを予測した「いつでもどこでもネットワークに接続できる」環境の準備が必要だ。有線LAN端子は当然として、無線LAN機能もIEEE802.11bだけでなく、gにも対応していれば、速度も速く安心できる。また、場合によっては携帯電話や公衆電話経由でも接続できるように、モデム、USBポート、PCカードスロットの数などもチェックすべきかもしれない。

　最後にバッテリーだ。いざといときにバッテリー切れではどうしようもない。バッテリー持続時間に加えて、予備／追加用のバッテリーや、大容量バッテリーの価格もチェックしておきたい。

　今回は大容量バッテリー、あるいは追加バッテリーについての有無と、その持続時間、重量を記載した。大容量バッテリーについては標準バッテリーと付け替える排他利用型、追加バッテリーについては光学ドライブとの排他型などがラインアップされる。

……というわけで、下記に全18製品の現在の市場価格とスペックを表記した。
　読者の皆様、大いに悩んで購入していただきたい。

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　今後このテーマの製品を比較して欲しいというご要望などがありましたら、こちらまで。ご意見お待ちしています

12万円台から購入可能、BTOメニューも多彩なB5ノート Endeavor NT330 エプソンダイレクト	14.1インチ液晶搭載のスタンダードオールインワンノート Mebius PC-CL1-9CD シャープ	モバイルCeleron/2.0GHz、14.1インチ液晶搭載の安価ノート WinBook WA2200C4 ソーテック	次へ
スペック	スペック	スペック
Celeron M/1.20GHz	Pentium M/1.40 GHz	モバイルCeleron/2.0GHz	CPU
256Mバイト/768Mバイト	256Mバイト/768Mバイト	256Mバイト/1Gバイト	メモリ （標準/最大）
30Gバイト	40Gバイト	40Gバイト	HDD容量
Intel 855GMEチップセット内蔵	Intel 855GMチップセット内蔵	ATI RADEON IGP 340M チップセット内蔵	グラフィックス
12.1インチ（1024×768ドット）	14.1インチ（1024×768ドット）	14.1インチ（1024×768ドット）	ディスプレイ （最大解像度）
なし（BTOオプション）	IEEE802.11b準拠	なし	無線LAN
100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	通信
CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	光学ドライブ
275×235×25-31ミリ	310×262×25.2-33.5ミリ	326×268×35ミリ	本体サイズ （幅×奥行×高さ）
約1.54キロ	約2.7キロ	約2.98キロ	重量
約2.3時間	約4時間	約3.5-4.1時間	バッテリー持続時間
排他長時間バッテリ（約4.8時間/+140g）	なし	なし	オプション大容量バッテリー （持続時間、重量増）
BTOにより各種パーツカスタマイズ可能、SDカード、マルチメディアカード、メモリスティックスロット	Office Personal Edition 2003	--	その他備考
2004年1月20日	2003年11月28日	2003年11月18日	発売日

15インチ液晶、60GバイトHDD、最大6時間のバッテリー容量のパワーノート Afina AP5140CL ソーテック	Pentium M/1.50GHz、重量2キロ以下のモバイルノート バイオノート505 PCG-V505G/B ソニー	Pentium M/1.70GHz、SXGA+対応14.1インチ液晶搭載のパワーノート バイオノート Z PCG-Z1X/P ソニー	前へ 次へ
スペック	スペック	スペック
Pentium M/1.40 GHz	Pentium M/1.50GHz	Pentium M/1.70GHz	CPU
256Mバイト/1Gバイト	256Mバイト/2Gバイト	512Mバイト/1Gバイト	メモリ （標準/最大）
60Gバイト	40Gバイト	60Gバイト	HDD容量
Intel 855GMEチップセット内蔵	ATI MOBILITY RADEON 9200	ATI MOBILITY RADEON	グラフィックス
15.0インチ（1024×768ドット）	12.1インチ（1024×768ドット）	14.1インチ（1400×1050ドット）	ディスプレイ（最大解像度）
IEEE802.11b準拠	IEEE802.11b準拠	IEEE802.11b/g準拠	無線LAN
100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	100BASE-TX/10BASE-T LAN、Bluetooth v1.1、56Kモデム	通信
CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	DVD-R/RW/CD-R/RWドライブ	光学ドライブ
328×269×27.2-30.5ミリ	277×242.4×33.5ミリ	316×247.4ミリ×23.8-39ミリ	本体サイズ （幅×奥行×高さ）
約2.33キロ	約1.99キロ	約2.1キロ	重量
約5-6時間	約4-7時間	約4-6.5時間	バッテリー持続時間
なし	排他バッテリーパック-L（約8-14.5時間/+300g）	排他バッテリーパック-L（約8-13.5時間/+300g）	オプション大容量バッテリー （持続時間、重量増）
--	Office Personal Edition 2003	メモリースティックスロット	その他備考
2003年12月4日	2004年1月17日	2004年1月17日	発売日

最小構成9万円台から購入可能な14.1インチ液晶搭載A4バリューノート Inspiron 1150 コンボドライブ搭載パッケージ デルコンピュータ	Pentium M/1.40GHz、無線LAN、Bluetoothを搭載するオールインワンノート dynabook　CX1/214LDEW 東芝	モバイルCeleron/2.40GHz、14.1インチ液晶を搭載するミドルノート dynabook AX1/424CME 東芝	前へ 次へ
スペック	スペック	スペック
Celeron/2.40GHz	Pentium M/1.40GHz	モバイル Celeron/2.40GHz	CPU
128Mバイト/1152Mバイト	256Mバイト/2Gバイト	256Mバイト/1Gバイト	メモリ （標準/最大）
20Gバイト	80Gバイト	40Gバイト	HDD容量
Intel 852GMVチップセット内蔵	Intel 855GMEチップセット内蔵	Intel 852GMチップセット内蔵	グラフィックス
14.1インチ（1024×768ドット）	12.1インチ（1024×768ドット）	14.1インチ（1024×768ドット）	ディスプレイ（最大解像度）
なし（BTOオプションIEEE802.11b/g準拠カード：+約9000円）	IEEE802.11 b/g準拠	なし	無線LAN
100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	100BASE-TX/10BASE-T LAN、Bluetooth V1.1、56Kモデム	100BASE-TX/10BASE-T LAN、56Kモデム	通信
CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	DVDマルチ（DVD-R/RW/RAM/CD-R/RW）ドライブ	CD-R/RW/DVD-ROMドライブ	光学ドライブ
335×275×48ミリ	279×238×34.8ミリ	332×293×33-40ミリ	本体サイズ （幅×奥行×高さ）
約3.5キロ	約2.0キロ	約2.9キロ	重量
約2時間	約5.1時間	約2.4時間	バッテリー持続時間
排他 大容量バッテリ（約2.5時間）	なし	なし	オプション大容量バッテリー （持続時間、重量増）
オンライン注文時、5000円OFF（2004年3月現在）	USB光学式マウス、Office Personal Edition 2003、Office OneNote 2003	専用USB FDD	その他備考
2004年3月8日	2004年2月下旬	2004年1月23日	発売日

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