ソニーが満を持して投入した“WXGA液晶”Netbook――「VAIO W」徹底検証:これぞ低価格ミニノートの決定版!?(5/5 ページ)
国内メーカーがこぞってNetbookを投入する中、ついにソニーが重い腰を上げた。同社初のNetbook「VAIO W」シリーズは何が違うのか、その実力をじっくりチェックする。
高解像度液晶とVAIOデザインが魅力の新世代Netbook
今年の夏商戦は市場にNetbookがあふれかえっており、かなり注意深くチェックしていなければ、各社がどのような製品ラインアップをそろえているのか、そしてどのような特徴があるのかを把握するのは難しい状況だ。
まさに百花繚乱(りょうらん)といったNetbook市場において、国内大手PCメーカーでは後発となったソニーのVAIO Wだが、さすがにユーザーニーズをよくつかんできた。1366×768ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイと、こだわり抜いたボディデザインという2つの特徴が組み合わさることで、ほかにはない強烈な魅力を放っている。
デザインの好みは人それぞれだが、高解像度のワイド液晶ディスプレイはどんなユーザーにも多くのメリットをもたらしてくれるはずだ。この画面解像度を実現したことにより、Webブラウズやメールなどの用途では、通常のモバイルノートPCとほぼ変わらない快適さが得られる。
1つ注意しなければならないのは、VAIO WはWindows XP搭載モデルなので、10月22日にリリースされるWindows 7への優待アップグレードサービスが受けられない点だ。しかし、基本スペックが控えめで用途が限られるNetbookでは、あえて動作が軽いWindows XPをギリギリまで使い続けるという選択肢もアリだろう。
これまでNetbookは、画面解像度の制限やSSDによるデータストレージの容量不足などが原因で、初心者を含めて万人におすすめしにくかったが、VAIO Wはようやくその壁を突破した感がある。キーボードサイズなどの課題も残されているが、現存するNetbookでは確実にトップクラスの完成度を誇る1台に違いない。
汎用性が高く低価格なVAIO Wか、それとも抜群の携帯性を備えたVAIO type Pか、この夏ソニーのミニノートPCを購入したいと考えているユーザーは、大いに頭を悩まされることになりそうだ。
※パッケージの写真と説明、メモリへのアクセス方法、液晶ディスプレイの記述を一部追加しました(2009年7月7日20時30分)。メモリスロット周辺の写真を追加しました(2009年7月8日17時30分)。
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