IPSでも割安な24.1型WUXGA液晶ディスプレイ――三菱電機「RDT241WEX」に迫る:“ちょい上”の液晶が欲しいなら(3/3 ページ)
三菱電機の「RDT241WEX」は、sRGBでの色管理を想定した24.1型ワイド液晶ディスプレイ。IPS系パネルで色再現性にこだわりつつ、コストパフォーマンスも重視した。
簡易カラーマネジメントツールの「EASYCOLOR!2」が付属
RDT241WEXには、簡易的なカラーマネジメントツールの「EASYCOLOR!2」も付属する。対応OSはWindows Vistaが基本だが、Mac版(Mac OS X 10.3.9以降に対応。Mac mini、MacBook、MacBook Proでは動作しない)とWindows XP版のβを同社サイトからダウンロードできる。
EASYCOLOR!2では、付属の色調整用チャートを見ながら、ウィザード形式の画面に従って操作するだけで、室内照明に合った輝度と色温度に調整することが可能だ。調整結果をもとにモニタプロファイルが自動作成され、Windows Vistaの「色の管理」にも自動登録される。詳しい操作手順は下に掲載した一連の画面写真を参照してほしい。
目視による簡易的なカラーマッチングツールなので、調整の正確さは室内照明の環境やユーザーの技量によるところも大きく、高精度とはいいがたいが、初心者でも直感的にチャレンジできるのがポイントだ。
sRGBベースの色作業にマッチした買い得感があるWUXGAモデル
RDT241WEXは価格低下が著しいTN系やVA系の液晶ディスプレイと比べれば高めだが、IPSパネルと12ビットLUT、各種の画質調整機能の組み合わせによって、sRGBの色域で正確性の高い発色環境が得られる点は大きな魅力だ。さらにi1 display 2のようなキャリブレーターがあれば、RDT241WEXの実力を一層引き出せるようになる。
また、これはIPS系パネルの優位点でもあるのだが、視野角による見た目の発色変化が少ない。画面をかなり斜めから見ると、コントラストは低下するが、視線が画面の正面から少しズレたくらいでは色変化が気にならないため、色を扱う作業での効率アップが図れるのだ。
色再現性を最優先するプロ用には上位機「RDT262WH」のようなハードウェアキャリブレーション対応モデルがベターだが、低予算でできるだけ発色が正確な大画面・高解像度ワイド液晶ディスプレイが欲しいと考えていて、Adobe RGBのような広色域のデータは扱わないというユーザーであれば、RDT241WEXがジャストフィットするだろう。とはいえ、どこまで正確な色再現性が必要かは用途によるところが大きい。発色を重視するユーザーは、店頭で実機に触れてみることをおすすめする。
最後に個人的な感想を書かせてもらうと、近年の三菱電機は液晶ディスプレイの潜在的なユーザーニーズをすくい取るのが実にうまい。例えば「VISEO」シリーズはゲームユーザーや豊富なAV入力端子を求めるユーザーから支持を集めているし、今回のRDT241WEXもピンポイントでハマるユーザー層が確実に存在するはずだ。今後も個性的かつユーザーニーズに合致した製品の投入を期待して、開発陣にはエールを送りたい。
関連キーワード
IPS方式 | カラーマネジメント | ディスプレイ | 色再現 | 液晶パネル | 三菱電機 | WUXGAディスプレイ | DVI | 照明 | Windows Vista | 視野角 | コントラスト | コストパフォーマンス | デザイン | Diamondcrysta | デジカメ | HDCP
関連記事
sRGBでの色管理向け:三菱、IPS方式で実売7万円を切る24.1型ワイド液晶ディスプレイ「RDT241WEX」
三菱電機の「RDT241WEX」は、sRGB色域での色管理を想定した24.1型ワイド液晶ディスプレイ。IPSパネルを搭載し、12ビットLUT、黒レベル切り替えなどの機能を備える。三菱、省エネ機能を強化した23型ワイド液晶「RDT231WLM」
三菱電機は、フルHD表示に対応する23型ワイド液晶ディスプレイ「RDT231WLM」「RDT231WLM(BK)」を発表。さまざまな省エネ設定を行える「ECO Professional」を搭載した。低解像度を鮮明に表示:三菱、“超解像”補正拡大搭載の23型ワイド液晶「RDT231WM」
三菱電機は、アスペクト比16:9となる23型ワイド液晶ディスプレイ「RDT231WM」シリーズ4製品を発表。低解像度ソースを鮮明に拡大できる“超解像技術”を搭載した。三菱、広色域対応の25.5型ワイド液晶ディスプレイ「RDT262WH」
三菱電機は、Adobe RGB比約107%(カバー率約97%)の広色域表示に対応した25.5型ワイド液晶ディスプレイ「RDT262WH」を発表した。三菱、消費電力を最大30%低減した17型/19型液晶ディスプレイ2モデルを発表
三菱電機は、17型/19型液晶ディスプレイ「Diamondcrysta」の新製品2モデル4製品を発表した。いずれも低消費電力液晶パネルを採用。AV入力対応の24.1型もモデルチェンジ:三菱、業界初の3波デジタルチューナー付き21.5型フルHD液晶ディスプレイ
三菱の「VISEO」ブランドから、地上・BS・110度CSデジタルチューナーを内蔵し、フルHDパネルも備えた21.5型ワイド液晶ディスプレイ「MDT221WTF(BK)」が登場した。三菱、カラーマネジメントソフト「EASYCOLOR!2」を10月末に公開
三菱電機はカラーマネジメントソフト「EASYCOLOR!2」を発表した。今後発売される同社製ディスプレイの主要機種に付属するほか、「RDT261WH」でも利用可能だ。
関連リンク
- 製品情報
- 三菱電機
- 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping
- ソフトウェアダウンロード販売サービス:+D Download
- ソフトウェアのライセンスはまとめ買いがお得:LICENSE ONLINE
- デジタルライフに彩りを与える専門ショップ:+D 専門店街
- VAIOのことならお任せ!:VAIO LOVERS
- ソニーじゃなきゃもったいない!:SONY LOVERS
- FMVを安く買うならここ!:FMVマニア
- デルのお得が毎週更新:DELL evolution
- ThinkPadがWeb限定特価:Lenovo media
- PCパーツからオシャレなノートPCまで:msi style!
- 欲しかったアレがここにある!:ニーハオ!!上海問屋
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.