インテルの社長が6コア搭載「Core i7-980X」で自作する(2/2 ページ)
インテルが、“Gulftown”こと「Core i7-980X エクストリーム・エディション」を正式に発表。その説明会で最も注目されたのが吉田社長の自作PCだ。
インテルのメインテーマは「1人1台」
江田氏からは、PC市場を活性化するためにインテルが予定しているプロモーションについて説明が行われた。すでに放送されている「1人1台のPCでもっと楽しくなるというメッセージ」(江田氏)を訴求するテレビCMが紹介されたほか、PCをパーソナルに使ってもらえる提案として、自分を表現するプロジェクト「Sponsors of Tommorrow あなたを作家にするプロジェクト」や、Core i5シリーズとモバイルWiMAXをアピールするために5都市6カ所で行われる「インテル・ライフスタイル体験イベント」を予定するほか、インテルが、パーソナルなPCを訴求する重要なユーザー層の1つと考える“若い女性”をターゲットとしたプロモーションとして3月30日に丸の内でトークショーを、また、原宿で行われる女子高生が対象のイベント「原宿スタイルコレクション、オトナラボ」と連動した「My Sweet PC Project」を行う。
トークショーには、インテルの吉田氏とUQコミュニケーションズ代表取締役社長の田中孝司氏に加え、ファッションモデルの加藤夏希さんが登場する。また、My Sweet PC Projectでは、ファッションとしての楽しさを付加する「PC用デコレーションツール」などが紹介されるという。
音楽好きの吉田氏が自作したPCには鍵盤がついている
説明会では、吉田氏とインテル技術本部本部長の及川芳雄氏がCore i7-980Xを使って自作したPCとその過程をまとめたムービーが紹介された。それぞれ、構成パーツの選択やパーツショップへの買い出し、組み立てを自分で行っている。
吉田氏が自作したPCのテーマは「Entertainment Music Station」で、マザーボードにインテルのDX58SOを選び、メモリはDDR3-1333を2Gバイト×3の計6Gバイトを搭載。GPUにRadoen HD 5670を採用したグラフィックスカードを組み込んだ。ユニークなのはBly-ray Discドライブとしてアイ・オー・データ機器の「BRD-SH10BLK」を2台も載せたり、入力デバイスにペンタブレットのワコム「Banboo Fun」やMIDIコントローラのAKAI Professional「LPK25」と「LPD8」を用意するなど、吉田氏が趣味としている音楽で楽しむことをメインとした構成になっているところだ。
一方、及川氏の自作PCは「技術本部の総力を結集して」パーツの決定から買い出しまで取り組んだおかげで、データストレージは日立グローバルストレージテクノロジーズの「HDS721010CLA332」(1Tバイト、Serial ATAm、7200rpm)を2台搭載するだけでなく、インテルのSSD「SSDSA2MP040G2R5」も2台組み込み、GPUもRadoen HD 5870(グラフィックスメモリ1Gバイト)を載せたグラフィックスカードを選ぶという、パフォーマンスを追求する構成になった。及川氏は、そのパフォーマンスをアピールするために、CINEBENCH R11.5や4GHzを超えるオーバークロックの結果を紹介した。
最強CPUを搭載したデスクトップPCが一挙に登場
PCベンダーからもインテルの発表にあわせて、Core i7-980Xを搭載したハイエンドモデルがリリースされている。ここでは、説明会会場で展示されていた各モデルと、PCパーツベンダーが展示した対応マザーボードを紹介しよう。
関連キーワード
Core iシリーズ | Core i7 | Intel | Nehalem | CPU | マザーボード | ユニットコム | 説明会 | 社長 | Westmere | Gulftown | マウスコンピューター | Core i5 | ドスパラ | ツートップ | ASUS | Dell | エプソンダイレクト | FOXCONN | ギガバイト | Intel X58 Express | MSI | オーバークロック | パソコン工房 | PC市場 | 自作 | 女子学生 | サイコム | WiMAX | 32nmプロセス | AES | Alienware | Clarkdale | Core i3 | Endeavor | Endeavor Pro | G-Tune | HP | HP Pavilion | Intel Hyper-Threading Technology | Intel Turbo Boost | アイ・オー・データ機器 | 加藤夏希 | Prime Galleria | UQコミュニケーションズ | UQ WiMAX | 吉田和正
関連記事
32ナノ、6コアモデルも登場──Xeon 5600シリーズ発表
XeonにWestmere世代の2CPU対応新シリーズが登場した。上位モデルでは6 コアを内蔵し、2CPU構成のシステム全体では実に24スレッドの同時処理が可能になる。「Core i7-980X Extreme Edition」で“6コア12スレッド”の条件を探る
6コアを実装した“Gulftown”がもうすぐ登場する。CeBIT 2010でライブデモが行われていた“6コア12スレッド”CPUの実力を制約をチェックする。Nehalem、正式発表──「Core i7」の機能と導入メリットを考える
新しいアーキテクチャを導入したインテルの新世代CPUが正式に発表された。意外と低価格の設定だが、プラットフォーム全体ではいろいろと考える必要がある。Nehalemのパフォーマンスは?──Core i7 965 ExtremeとCore i7 920の性能に迫る
インテルの新世代アーキテクチャがいよいよ姿を見せ始めた。Nehalemの性能がようやく明らかになる。その実像やいかに。Nehalemを理解しよう
Nehalemがリリースされる2008年第4四半期直前ということもあって、IDF 2008では新情報が多数紹介された。ここでは、IDFの期間中に行われた各セッションで明らかになった情報をまとめておきたい。“Nehalem”と“組み込み”で一気に攻勢をかける
秋以降の新製品ラッシュを控えて注目されるIDF 2008。初日に行われたゲルシンガー氏のキーノートスピーチでは、IntelがPCの次に目指す“市場”について紹介された。Nehalemに隠された「最後の新機能」とは
IDF 2008が8月19日(現地時間)から始まった。初日のキーノートスピーチからNehalemやSSDに関する興味深い機能や性能が明らかにされた。その“エッセンス”をIDFの第一報として紹介しよう。Intel、最初のNehalemプロセッサを「Intel Core i7」に
Nehalemアーキテクチャのプロセッサは「Intel Core」ブランドとして提供され、第一弾は「Core i7」という名称になる。Nehalemの性能に期待していいのか
2008年は“Tock”の年だ。すでに紹介されている情報から、その構成が大きく変ぼうするNehalemに多くのユーザーが注目するが、肝心の「性能」はまだ見えてこない。徐々に見えてくるNehalem──8Mバイトの3次キャッシュは「みんなで使う」
3月17日(米国時間)にIntelは、IDFに向けたガイダンスセッションをワールドワイドで行った。そこで明らかになった「Tukwila」「Dunnington」「Nehalem」といった新世代アーキテクチャの情報をまとめて紹介する。
関連リンク
- インテル
- アプライド
- eX.COMPUTER
- エプソンダイレクト
- サイコム
- ツートップ
- デル
- ドスパラ
- 日本ヒューレット・パッカード
- パソコン工房
- フェイス
- マウスコンピューター
- ASUS
- MSI
- 日本エリートグループ
- 日本ギガバイト
- Foxconn(マザーボード製品説明)
- 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping
- ソフトウェアのライセンスはまとめ買いがお得:LICENSE ONLINE
- ソフトウェアダウンロード販売サービス:+D Download
- デジタルライフに彩りを与える専門ショップ:+D 専門店街
- 店舗もWeb直販もお得!!:TWO TOP MEDIA
- CULVからNetbookまで勢ぞろい!!:msi style!
- 2日ごとにセール商品が入れ替わる!!:DELL evolution!
- マウスコンピューター・ステーション
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.