Sony Mobile、「Xperia T」「Xperia V」「Xperia J」など4機種を発表
ドイツ・ベルリンで開催されている「IFA」で、Sony MobileのXperiaシリーズ新機種が発表された。HD液晶や13Mピクセルカメラ、NFC、アーク形状のデザインなどを特長として打ち出している。
Sony Mobile Communicationsが8月29日(現地時間)、ドイツのベルリンで開催されている展示会「IFA」にて、Xperiaシリーズの新モデル「Xperia T」「Xperia TX」「Xperia J」「Xperia V」を発表した。4機種ともXperia arcの、裏面が反り返っているアーク形状を採用しているのがデザイン上の特徴だ。OSは4機種ともAndroid 4.0だが、Xperia TとVは4.1へのアップデートも予定している。
Xperia Tは、4.6インチHD液晶(720×1280ピクセル)や13メガピクセルカメラを備えたハイエンドなモデル。プロセッサーはQualcommのSnapdragon S4 MSM8260A(1.5GHzのデュアルコアCPU)を備え、NFCやMHLもサポートする。LTE通信には対応しない。サイズは67.3(幅)×129.4(高さ)×9.35(厚さ)ミリ、重さは139グラム。ストレージは最大16Gバイト、バッテリー容量は1850mAh。ボディカラーはBlack、Silver、White。
日本で発売されている「Xperia GX」をベースとした「Xperia TX」もラインアップする。TXはFeliCaの代わりにNFCを搭載している。ボディカラーはBlack、White、Pinkの3色。
Xperia Vは映像やカメラ機能に注力したモデル。4.3インチのHD液晶には、従来機よりも高コントラストで鮮明に表示可能な「Mobile BRAVIA Engine 2」を搭載。LTE通信もサポートし、プロセッサーはQualcommのSnapdragon S4 MSM8960を装備している。13メガピクセルカメラでは、新たにHDR撮影も利用可能になった。IPX5/IPX7の防水性能やNFC、MHLなどもサポート。サイズは65×129×10.7ミリ、重さは120グラムで、Xperia Tよりも小型軽量にまとめられている。ボディカラーはBlack、Pink、White。ストレージは最大8Gバイト、バッテリー容量は1750mAh。
4.0インチフルワイドVGA液晶や5メガピクセルカメラを備えるXperia Jは、今回発表された新機種の中では比較的スペックは抑えられている。LTEには対応しておらず、プロセッサーはQualcommの「MSM7227A」(1GHz)。ボディサイズは61.2(幅)×124.3(高さ)×9.2(厚さ)ミリ、重さは124グラム。ボディカラーはBlack、Gold、Pink、Whiteの4色。ストレージは最大4Gバイト、バッテリー容量は1750mAh。
いずれの機種も、日本のAndroid 4.0以上のXperiaシリーズでもおなじみ、ミュージックプレーヤーの「WALKMAN」アプリ、写真や動画ビュワーの「Album」アプリ、映画作品の情報も検索できる「Movies」アプリを用意する。また、「ワンタッチ機能」と説明されているNFCでは、ペアリングをせずにNFC対応機器と接続できるという。例えば、ソニーのNFC対応スピーカー「RS-BTV5」とワイヤレスで接続して音楽を再生できる。
Xperia Tは近日中に世界で発売予定。Xperia VとJについては2012年第4四半期(10月〜12月)に世界で発売される予定。なお、新機種の日本での発売については未定。
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