シャープ、中国市場にフルタッチスマートフォン「SH8128U」「SH8118U」を投入
シャープが中国向けにフルタッチパネル搭載のスマートフォン「SH8128U」「SH8118U」を投入することを明らかにした。Androidベースの独自OS「点心」を採用している。
シャープが9月14日、フルタッチ操作に対応したスマートフォン「SH8128U」「SH8118U」を、中国市場へ向けて10月から販売すると発表した。OSはAndroidをベースにしたイノベーションワークス製の「点心」で、独自のサービスを利用できる。
SH8128Uは、3.5インチワイドVGA(800×480ピクセル)液晶を搭載したやや角張ったデザインのモデル。一方SH8118 Uは、3.2インチのハーフVGA(480×320ピクセル)液晶を備え、曲面を多用したモデルだ。どちらもチップセットはQualcommのMSM7227で、実売想定価格はSH8128Uが3000元(約4万円)程度、SH8118Uが2200元(約3万円程度)とリーズナブル。W-CDMAとGSMに対応し、無線LANとBluetoothによる通信機能などを備える。ネットワークはChina Unicom(中国連通)に対応するがSIMロックはかかっておらず、オープンな流通チャネルで販売予定だ。今のところ日本での販売予定はないが、市場の状況を見ながら検討するとしている。
シャープでは、「HYBRID W-ZERO3」をベースにしたWindows Mobile 6.5.3搭載スマートフォンを6月から中国市場で販売しており、主にビジネス用途で利用されているが、今回のモデルは若者をターゲットにしたもの。操作性に優れたユーザーインタフェース(UI)を搭載したほか、SNSサービスのKaixin、RenRen、Sina Microblog、動画共有サービスのYouku、ネットオークションのTaobao、映画情報のMtimeといった人気のネットワークサービスに対応。アプリケーションは点心の独自マーケットから入手可能で、現在約1000個をラインアップしている。中国で人気の日本発コンテンツの配信なども今後進めていく。ただしAndroidマーケットには非対応となっている。
大阪で国内報道機関向けに新製品の説明を行ったシャープ パーソナルシステム事業推進本部長の今矢明彦氏によると、中国でも2009年に3Gのサービスがスタートして以来、スマートフォンの需要は年率5割での伸長が予想されているという。今後は最新のデバイスと最新の技術を採用したスマートフォンラインアップを中国でも展開。液晶やソーラーパネル、3D、手書きといった独自の技術とサービスを連携させていく。コンテンツは中国オリジナルのコンテンツと日本で開発された人気のコンテンツを織り交ぜて配信していく考えだ。
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