QualcommとEricsson、LTEからW-CDMAへの音声通信ハンドオーバーに成功
QualcommとEricssonが、SRVCC(Single Radio Voice Call Community)を利用してLTEとW-CDMAのネットワークでシームレスに音声通話をハンドオーバーする実験に成功した。
QualcommとEricssonは2月2日、3GPPの標準規格、SRVCC(Single Radio Voice Call Continuity/単一無線音声通信継続)機能を利用して、LTEのネットワークからW-CDMAのネットワークへのシームレスなハンドオーバーに成功したことを明らかにした。これにより、ユーザーが音声通話中にLTEエリアから出て、W-CDMAエリア/GSMエリアに移動した場合でも、通話が途切れることなくサービスが提供可能であることを確認した。
SRVCCは、VoIP方式で音声データを送受信するLTEエリアと、回線交換方式で音声をやり取りするW−CDMAのエリアの間で音声通信を継続するための技術。実験はQualcommのマルチモード対応プロセッサ「Snapdragon S4 MSM8960」とEricssonのネットワークを利用して2011年12月23日に実施された。
すでにLTEエリアでユーザーが音声通話を開始したり、電話の着信があった場合などにLTEデータ接続から3G接続に切り替えるCSFB(Circuit-Switched Fallback/回線交換切り替え)は2011年に商用化されており、Xiスマートフォンに搭載されている。CSFBとSRVCCは、W-CDMAネットワークに重ねる形で展開されるLTEネットワークでVoLTE(Voice-over-LTE)を提供する際に必須となる重要技術だ。
ハンドオーバーのデモは、2月27日からスペイン・バルセロナで開催されるMobile World Congress 2012のQualcommブースで実際に見ることができる。
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