NECが2012年夏モデルとして発売したノートパソコンの節電機能が充実している。時間設定で自動的にバッテリ駆動に切り替えて、電気料金が高くなる昼間の電力を使わないピークシフトも可能だ。
電力会社が時間帯別の電気料金の導入に動き始めたタイミングで、NECパーソナルコンピュータが節電機能を強化したノートパソコンを5月10日から発売する(図1)。注目したいのは「ピークシフト機能」を搭載したことで、バッテリで駆動する時間帯を設定して、電力会社から供給される電力を使わないようにすることができる。
東京電力や関西電力が今夏から、家庭向けの電気料金を時間帯によって変動させる新しい制度を導入する予定である。料金の高い昼間に、パソコンの電源を自動的にバッテリ駆動に切り替えることで、コスト削減と電力消費のピークシフトを実現できる(図2)。特にパソコンの利用台数が多いオフィスなどでは効果が期待できそうだ。
電力会社がウェブサイトで提供している「でんき予報」と連動する機能も備えている。全国に10社ある電力会社のうち、現時点で東京電力や関西電力など6社が電力の使用状況と需給予測を時間帯別のデータで公表している。このデータをもとに自動的に節電モードに切り替えたり、節電協力のメッセージを画面に表示したりすることが可能である。
このほかにパソコンの消費電力をリアルタイムにグラフで表示する「ECOみえグラフ」と呼ぶ機能もある。日別、週別、月別の集計結果なども表示することができる。
「ちりも積もれば...」のことわざにあるように、ちょっとした節電の積み重ねが今の日本では重要で、パソコン1台ずつの節電にも気を配りたい。
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