調光による節電効果をリモコンに表示、自動調光機能も備えるLED照明LED照明

既存照明のLEDへの切り替えは、節電に大きな効果を発揮する。ただし、取り替えるだけでは効果を十分に引き出せない、周囲の明るさに応じてこまめに光の強さを変える(調光)ことで、節電効果をより大きなものにできる。東芝ライテックは、調光による節電効果をリモコンに表示するLED天井照明を発売する。

» 2012年07月13日 10時30分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 東芝ライテックは、光源にLEDを採用した天井照明8機種を2012年7月17日に発売する。価格はすべてオープン。1製品を除いて、すべての製品に調光による節電効果をリモコンの液晶画面に表示する機能を備えている点が特長。上位製品にはさらに、周辺の明るさをセンサーで検知して、自動的に調光する「楽エコセンサー」を備えている。

 楽エコセンサーを備える上位製品は、設置する部屋の広さに応じて3機種を用意している(図1)。発光効率が高いLED素子を採用しており、消費電力当たりの明るさ(発光効率)はどの機種も80lm/w以上を達成している。

 3機種の内訳は、6畳向けの「LEDH93022Y-LC」、8畳向けの「LEDH94022Y-LC」、12畳向けの「LEDH95022Y-LC」。実売価格は6畳向けが2万5000円前後(税込、以下同様)、8畳向けが3万円前後、12畳向けが4万円前後となる見込み。

図1 東芝ライテックが新たに発売するLED天井照明の中でも楽エコセンサーを備えた製品。センサーは外周の枠に設置してある。図は8畳向けの「LEDH94022Y-LC」 図1 東芝ライテックが新たに発売するLED天井照明の中でも楽エコセンサーを備えた製品。センサーは外周の枠に設置してある。図は8畳向けの「LEDH94022Y-LC」

 付属のリモコンを利用すると、調光と調色が可能。光色によって異なるが、調光は最大20段階で制御可能。調色は、昼光色、昼白色、電球色の間を合計21段階で制御できる(図2)。

図2 上位の3製品に付属するリモコン。緑色のボタンを押すと自動調光機能が動作し始める 図2 上位の3製品に付属するリモコン。緑色のボタンを押すと楽エコセンサーが動作し始める

 リモコンで調光の指示を出すと、最も明るくした状態に比べてどの程度節電できているのかをリモコンの画面に表示する。表示形式はパーセント。例えば、「30%」と表示にあれば、最も明るくした状態と比べて、電力を30%節約できているということになる(図3)。ただし、楽エコセンサーを利用して自動的に調光しているときは、節電効果をリモコンに表示することはない。

図3 図2に示したリモコンの液晶画面を拡大したところ。「節電 70%」という表示が見える。最も明るくした状態と比べて電力を70%節約できていることを表している 図3 図2に示したリモコンの液晶画面を拡大したところ。「節電 70%」という表示が見える。最も明るくした状態と比べて電力を70%節約できていることを表している

 上位製品から楽エコセンサーを除いた製品としては、6畳向けと8畳向けを用意する。それぞれ、器具外枠のふちを銀色にしたものと、加工を施していないものの2製品がある(図)。ふちを銀色にしたものは、そうでないものと比べて1000円ほど高い。

図4 上位製品から楽エコセンサーを除いた製品。2種類の外装を用意している。左側が器具外枠のふちを銀色にしたもの 図4 上位製品から楽エコセンサーを除いた製品。2種類の外装を用意している。左側が器具外枠のふちを銀色にしたもの

 楽エコセンサーを搭載していない点と、外装を2種類用意している点、6畳向けと8畳向けしか用意していない点を除けば、上位製品と機能も性能も変わらない。発光効率が高いLED素子を採用している点も変わらない。実売価格は、6畳向けが1万9000円前後、8畳向けが2万4000円前後となる見込み。先に述べた通り、外枠のふちが銀色のものを選ぶと、それぞれ1000円ほど高くなる。

間接光も利用できる14畳向けの製品

 もう一つ、今回東芝ライテックが発売するのが、14畳という比較的広い部屋に向けた製品だ(図5)。実売価格は6万円前後となる見込み。冒頭で述べたように、節電効果をリモコンに表示する機能はないが、天井から下方向を照らす直接光だけでなく、天井に光を当てて、反射してくる間接光も利用できる。

図5 14畳向けの製品。天井を照らす間接光用の光源も備えている 図5 14畳向けの製品。天井を照らす間接光用の光源も備えている

 直接光は他の製品と同じように調光、調色が可能。間接光は調光のみ可能で、光色は電球色のみとなる。直接光、間接光を手動で調光、調色することもできるほか、3種類の点灯モードを用意している。

 1つ目は「ひろがりモード」。直接光を昼白色で光らせ、電球色で光る間接光も点灯させるモードだ。2つ目は「くつろぎモード」。直接光も間接光も電球色で光らせる。3つ目はシアターモード。直接光を消灯し、間接光のみ光らせる(図6)。

図6 3種類のモードでそれぞれ点灯させたところ、左からひろがりモード、くつろぎモード、ホームシアターモード 図6 3種類のモードでそれぞれ点灯させたところ、左からひろがりモード、くつろぎモード、シアターモード

 東芝ライテックが今回発売する製品の仕様と実売価格をまとめると、図7の通りになる。

製品名 楽エコセンサー 器具光束(lm) 消費電力(W) 発光効率(lm/W) 部屋の広さ 実売価格
LEDH93022Y-LC 2730 34 80.3 6畳まで 2万5000円前後
LEDH94022Y-LC 3600 45 80.0 8畳まで 3万円前後
LEDH95022Y-LC 5200 61 85.2 12畳まで 4万円前後
LEDH93025-LC 2730 34 80.3 6畳まで 1万9000円前後
LEDH93030-LC 2730 34 80.3 6畳まで 2万円前後
LEDH94025-LC 3600 45 80.0 8畳まで 2万4000円前後
LEDH94030-LC 3600 45 80.0 8畳まで 2万5000円前後
LEDH96023-LC 6000 92 65.2 14畳まで 6万円前後
図7 東芝ライテックが今回発売する製品の主な仕様と実売価格。製品名の末尾が「25-LC」の製品は外装が通常のもの。「30-LC」の製品は銀色のふちが付いているもの

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