300か所にセンサーを設置、工場の電力使用量と最大需要電力を見える化エネルギー管理

凸版印刷は主力工場の1つである相模原工場で、電力の使用状況を見える化する取り組みを本格的に開始した。工場内の300か所に電力量計や電力量センサーを設置し、時間帯別の電力使用量と最大需要電力の両方をリアルタイムに把握できるようにして節電を徹底する。

» 2012年08月16日 14時44分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 電力の使用状況を見える化するシステムには、東芝ソリューションのクラウド型サービスを採用した。時間ごとの電力使用量だけではなくて最大需要電力(デマンド)もグラフで表示できるようにして、夏の昼間などに電力の需要を抑制するための対策に生かす(図1)。グラフは工場全体の数値のほかに、建屋別・フロア別・ゾーン別などでも表示することができる。

図1 電力の使用状況を見える化した画面例。出典:東芝ソリューション

 工場内の電力使用状況をきめ細かく把握するために、電力を測定するための電力量計や電力量センサーを300か所に設置した。測定したデータは工場内にあるゲートウェイを経由して東芝ソリューションのデータセンターに送られ、集計・分析したデータを工場の管理者がパソコンで見ることができる(図2)。

図2 電力の使用状況を見える化するためのシステム構成例。出典:東芝ソリューション

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