神奈川県が太陽光発電による再生可能エネルギーの拡大プロジェクトを加速している。県が所有する施設の屋根を貸し出す事業の第2弾を10月26日から開始した。県立高校など20校の29施設を最長25年間にわたって発電事業者に貸し出す予定で、11月22日まで公募する。
すでに神奈川県は第1弾の「屋根貸し」事業として高等学校や団地など20施設の屋根を貸し出すことを決定しており、一部は工事が始まっている。合計で約3万2000平方メートルを4社の発電事業者に貸し出し、2.2MW(メガワット)の発電規模を見込んでいる。
第2弾の対象は県立の学校に限定して、29施設の約1万7000平方メートル分の屋根を貸し出す。合計で1MW以上の発電規模になる見込みで、第1弾と合わせると3MW以上、年間の発電量は300万kWhを超える。一般家庭の年間電力使用量を3000kWhとして1000世帯分に相当する。
神奈川県は屋根の使用料として1平方メートルあたり年間で100円以上を条件にしており、第1弾の応募では事業者によって200円〜315円の範囲だったことを公表している。かりに1平方メートル200円として計算すると、第1弾と第2弾を合わせた約5万平方メートルで毎年500万円の収入になる。25年間で1億円を超える金額になるわけで、自治体の財政面にも貢献する。
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