自動車安全システムを製造するタカタは、佐賀県に立地するタカタ九州有田製作所の敷地を活用して、出力2MWのメガソーラーを立ち上げた。
タカタは自動車安全システムのメーカーだ。シートベルトやエアバッグ、チャイルドシートなどを製造している。製造業はエネルギー消費量の低減が強く求められているため、同社グループも省エネの他、夏季の業務の節電を進めている。
グループ内でシートベルトの製造に取り組むタカタ九州は、有田製作所(佐賀県有田町、図1)の工場の敷地4万2000m2を利用したメガソーラーを建設した。目的は工場へのエネルギー供給ではなく、固定価格買取制度(FIT)を利用した売電である。工場操業時に発生する二酸化炭素(CO2)の削減に役立ち、自然エネルギーの活用にもなるという発想だ。
設計・調達・建設(EPC)では地元の松尾建設に依頼した。建設したメガソーラーの出力は2MW、年間発電量210万kWhを見込む(図2)。2013年8月から全量を九州電力に売電開始した。「佐賀県内での単一事業者としては最大規模」と主張する。
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