太陽光発電システム大手の京セラが全国各地でメガソーラーの建設を推進中だ。鹿児島県に国内最大のメガソーラーを今秋に完成させる一方、関連会社を通じて2013年度中に11カ所で合計21MWを稼働させる計画である。9月13日には大分県の宇佐市で2MWの設備を運転開始した。
京セラは2012年8月に東京センチュリーリースと設立した合弁会社を通じて、メガソーラーの全国展開を急ピッチで進めている。7月に香川県で第1号を2.4MW(メガワット)で運転開始したのに続き、9月に入って福岡県に2カ所で3.1MW、さらに大分県に2MWの「大分・宇佐メガソーラー発電所」を相次いで稼働させた(図1)。
このプロジェクトでは2013年度中に11カ所のメガソーラーを稼働させることが決まっているほか、2014年度末までに合計25カ所へ展開する。すべてが稼働すると60〜70MWの規模になる見込みで、一般家庭で約2万世帯分の使用量に匹敵する電力を供給できる。
京セラグループが大分県でメガソーラーを建設した場所は北部の宇佐市にあって、海に面した工業団地の未利用地を宇佐市から借り受けた(図2)。大分県は豊富な日射量と広大な未利用地があることから、太陽光発電の導入量が急速に増えている。
一方で京セラの別の関連会社が鹿児島県に70MWのメガソーラーを建設中だ。2013年内に運転を開始する予定で、完成すると国内で最大規模のメガソーラーになる。両方のプロジェクトを合わせて日本のメガソーラー事業をリードする役割を担う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.