e. 60億台
ウユニ塩原は、ウユニ塩湖と呼ばれることもある独特の地形だ(図1、図2)。夏季は乾燥しており、塩の平原だが、雨期には表面をうっすらと塩水が覆う。ウユニ塩原は富士山の頂上とほぼ同じ標高3700mに位置し、アンデス山中のほぼ中央部に位置している。山脈を越えて西のチリの港を利用しようとしても輸送インフラが整っていないため、輸出が難しい。東側は特に険しい山脈だ。現在は韓国の企業グループや日本企業が開発に関心を寄せている段階だ。
図1では南北650km、東西450kmの範囲の衛星写真を示した。図左下にほとんど雲に隠れているのが太平洋。図左上から下中央にかけて走っているのがチリとボリビアの国境をなすアンデス山脈西部の峰だ。図右上に雪に覆われているのがアンデス山脈東部の峰。図上中央の黒いシミはペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖。図右下に白く拡がっている最大の領域がウユニ塩原だ。チチカカ湖やウユニ塩原が東西のアンデス山脈の峰にはさまれた高原に位置することが分かる。
図2では近くから見たウユニ塩原の様子を示した。ほぼ六角形の模様は塩原全域に拡がっている。
ウユニ塩原の真南へ300km飛ぶとチリ最大の塩原であるアタカマ塩原に到達する。こちらも四方を山に囲まれているが、港への道路が完備しており、リチウム産出量世界一の地位を支えている。
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